Category: よっしーずボイス(ブログ)

声かけを拒否する 各論1

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この写真は
懐メロを聞いたり歌ったりする部屋のドアを開けたところです。

認知症のある方をご案内してドアを開けた時に
「あぁ、ここね。」
「あぁ、この前も来たね。」
「そうだね。先週来たね。」
「何言ってんのよ。昨日も来たじゃないの。」
等という会話が飛び交います。

私は、そうだったのね。
と納得してます。

再生ができなくても
再認はできる方が多いのです。
そして近時記憶次第で細部を思い出せる程度が規定される。

逆に言えば
再認しかできないから
この部屋に到着するまでは
さぞかし不安だったろうと思います。

こういう能力と障害を踏まえて
声かけを工夫すると良いと考えています。

続きは明日 (^^)

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声かけを拒否する人 総論

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認知症のある方へのAct.として
懐メロをよく使っているのですが
移動時の声かけに拒否される方も少なくありません。

本当に「意思表示」として拒否されるのであれば
尊重されるべきです。

でも
認知症のある方の場合に
実は、意思表示ではなくて
わからないからイヤと言っているケースが少なくありません。

その証拠に
いざ、懐メロが流れれば
笑顔で手拍子しながら朗々と歌って
「あー楽しかった」
「明日への元気をもらいました」
「気持ちがスッキリしました」
って言われたりする。

歌いたくないわけじゃなかった
ということになります。

イヤ。なのは
歌うことではなくて
たとえば
どこに連れていかれるのかわからない
とか
説明が長くて丁寧すぎて、かえってわからない
こともあるし
言葉は聞こえてもイメージできないからわからない
場合だってあるのです。
その他にもetc.etc.

「イヤ」
という言葉に反映されている
目の前にいるAさんの能力と障害を把握すれば
じゃあ、どうしたらよいのか
自然と対応の工夫も思い浮かんできます。

( 明日に続く )

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声のトーンを合わせる

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基本的には
お話をしている人の声をよく聞いて
相手の声のトーンに合わせた声のトーンで
こちらも話すと良いと感じています。

声には感情も反映されるから

コミュニケーションになりうる。

まさしく、感情労働にはなっちゃうんだけど
言語的な疎通が困難な認知症のある方の場合に
「なんて言ったらよいのかわからない」という風に
言葉を考えて悩むよりも
言葉をのせる声にまず気をつけると
次に進めるきっかけになると感じています。

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「誇りは高く敷居は低く」

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名古屋に青柳総本家という老舗のお菓子屋さんがあります。
http://www.aoyagiuirou.co.jp/index2.html

先日、仕事で名古屋に行った帰りに
「カエルまんじゅう」を買ったのですが
開封してすぐ目に入ったのが
紙に書かれていたこの言葉

「誇りは高く 敷居は低く」

ステキな言葉だなぁ。
私もそうでありたいなぁと思いました。

「誇り」という言葉は
「あの人はプライド高くて」とか悪い方の意味で使われがちですが
それは、いろんなことをごっちゃにして使われてるように感じています。

自分自身の実践に誇りをもっている人って
ひけらかすようなことは全然しなくても
言葉や在りように凛としたものが滲み出てる。

ちなみに
「カエルまんじゅう」可愛くて美味しかったです (^^)
http://www.aoyagiuirou.co.jp/okashi/p-kaeruman.html

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速報!県士会財務部のブログ開設

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一般社団法人神奈川県作業療法士会 財務部のブログが
本日、公開されましたー!

「 財務’s Jobs ぱちぱちだけじゃおまへんで 」
http://kana-ot.jp/wpc/finance/

 

あ、申し遅れましたが
私は今年度より
一般社団法人神奈川県作業療法士会の
財務担当理事に就任しております。

財務部の新しい活動の1つが
ブログによる情報発信です (^^)

内容は?
ふふっ、まだヒミツでーす。
ですが、ヒントは財務部のブログのカテゴリーにあります。

是非是非、お立ち寄りくださいませませ m(_ _)m

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インタビューは恊働作業

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イチローのインタビューがおもしろかったのは
インタビュアーの存在にも因ると思う。
稲葉という人がいたから
イチローも語ることができた。

私自身も過去にインタビューを受けたことが何回かありますが
その時に思ったことは
インタビューって恊働作業なんだな
ということ。

インタビュアーがインタビュイーに質問する。
インタビュアーの深みに応じて
インタビュイーが触発されて答えが発せられる。

だから
普段意識していなかったことが引き出されることもある。

言葉にして初めて
言った本人がそうそうその通りと思ったり (^^;

優秀なインタビュアーは
十分な準備をして、なおかつ
話を聴く時にはいったんその準備を頭の中から捨てる
って書かれていたのを読んだことがあります。

その時に、「あ、似てるな」って思いました。
認知症のある方と関わる時には
事前情報はちゃんと確認するし、
今までの経緯は頭の中に入ってる
でも、頭の半分は空っぽにして接するようにしてる。
(常にできてるとは言えないけれど)

じゃないと
見過ごしてしまうことがあるから。

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「イチロー×稲葉」対談を読んで

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POSTさんのサイトでおもしろい記事が掲載されていました。
http://1post.jp

「療法士にも通じるイチローの考え方とは」
http://1post.jp/2016/03/21/choukanpost20160321/

先日テレビで放映されて大反響を呼んでるそうですが
確かにおもしろい。
そして、確かに療法士にも通じる部分があると感じました。

人によって、感じたことは違うところもあるとは思いますが
私がその通りと思ったのは
「目に見えてる部分しか言えない人が多い」
です。

「認知症は難しい」「よくわからない」
という療法士の声をよく聞きますが
「目に見えてる部分しか言えない」から
起こっているわけで
だとしたら「目に見えない部分を言える」ようになること
(することの援助)が必要だと考えています。

またイチローの言葉はすごく的確で
「目に見えてる部分しか言えない人が多い」
という言葉には
イチロー自身が説明してるように2つの意味があって
「目に見えてる」ということと「言う」ということの2つで
本来、療法士は「できるようになる」ことの援助が仕事なんだけど
つまり、行動変容の援助をすることなのに
「変えろ」って言うだけの人もいるという…
イチローの立場ではコーチが該当するのでしょうが
私たちの分野では療法士が該当する。

イチローが終始言ってるのは
「身体の使い方」「運動学習」
というリハの分野でも共通していること。

自分の身体だから
自分自身との対話が大切だし、その意味で遠回りこそ意味がある。
対話を大切に十分に行ってきたことになるから。

対象者の心身との
「直接の言葉」や「手を通した言葉」「行動というもう1つの言葉」
による対話。
そこをすっとばして語られる言葉に深みがないのは当然と思う。

異分野の一流の人が違う視点から違う言葉で語っているので
非常に勉強になりました。
記事掲載してくださったPOSTさん、
どうもありがとうございました m(_ _)m

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速報:認知症をにんちしよう会シンポジウム@小田原

シンポジウム

来月、小田原市民会館にて
認知症をにんちしよう会主催でシンポジウムが開催されます。

事前申込は不要。
13:30〜15:00 医師の講演と当事者の体験談
15:15〜16:30 各職種によるシンポジウム
と盛り沢山の内容となっています。

是非、ご来場ください m(_ _)m

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