Category: よっしーずボイス(ブログ)
ただし、認知症治療病棟は
良くなり次第できるだけ早く退院していただいた方が良いので
いつまでも自分が
身体的なリハをしたり
Act.を提供したり
生活障害やBPSDの対応をしているだけではなくて
他の誰でも再現しやすいように
起こっていることとどうしたら良いのかの両方を
具体的に言語化して伝えられるということも
認知症治療病棟に勤務するOTのもう1つの役割だと考えています。
たとえば
身体的なリハであれば
より充実したリハが行える老健に「つなげる」ために
どういう状態像だから
どんな声かけや関わり方が有効なのかを
明確に言語化しておくということです。
認知症治療病棟の中で
身体的なリハをどれだけ実践できているかよりも
より良い生活環境の中で
より充実したリハを実践できる施設に
より早くより良い心身能力のあるうちに
退院先の施設のスタッフが困らないように
具体的に明確に言語化して「つなぐ」ことができる
むしろ、こちらの方が大切だと考えています。
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認知症治療病棟でのOTの役割は
1)ADLの維持・向上
2)能力と特性の発揮の機会提供
3)生活障害・BPSDの軽減
だと考えています。
1)ADLの維持・向上としては
一番重点を置いているのが、食事と移動です。
食事は今まで何度も繰り返しこちらでも投稿してきたとおり
多くの場合に、介助を変えることで食べ方が変わります。
もともと認知症のある方が骨折してしまった場合や
CVAを発症してしまった場合などには
できるだけ元の移動能力に戻れるように
あるいは最低限拘縮は作らずに
できるだけ良い身体機能を維持しておくことは
とても大切だと考えています。
2)能力と特性の発揮の機会提供とは
適切なActivityを選択し、適切な場面設定を構築することです。
たとえ年老いたとしても認知症になったとしても
自分の本質は変わらないのだと再体験できる場があることが
認知症のある方にとってもご家族の方にとっても大切です。
3)生活障害・BPSDの軽減に
OTだからこそ、寄与できるコトがたくさんあります。
それは、こちらでもたくさんの投稿をしてきました。
1)〜3)のいずれも
認知症のある方の「障害」と「能力」と「特性」を評価できるから
OTとしての「役割」が遂行できるのだと考えています。
* もしも「評価」が心もとない方がいましたら
是非「認知症セミナー@合同会社gene」の記事をご参照ください。
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見学実習って一番難しいと思ってる。
だって、ほとんど知識がない学生を対象に
観察する・見学することを学べるように援助するんだもの。
ただ単に
施設の機能を説明したり
自分がしてることを説明するなら
ラクだけど。
それってあんまり有効なテじゃないよね。
知識がないのに
専門家として観察する・見学するってどういうことか
理解してもらえるようにするって難しいです。
いまだに、試行錯誤してます。
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合同会社geneさん主催のセミナーのお知らせです。
4月12日(日) 東京会場
「リハスタッフのための認知症のある方への評価から対応まで」
http://www.gene-llc.jp/seminar_info/?id=1421723012-628240
5月3日(日) 名古屋会場
「リハスタッフのための認知症のある方への対応入門〜評価のすすめ方」
http://www.gene-llc.jp/seminar_info/?id=1421724876-280074
7月5日(日) 東京会場
「リハスタッフのための認知症のある方への対応入門~評価のすすめ方」
http://www.gene-llc.jp/seminar_info/?id=1427766711-408686
8月9日(日) 名古屋会場
「リハスタッフのための認知症のある方への評価から対応まで」
http://www.gene-llc.jp/seminar_info/?id=1427767032-613380
「目からウロコ」のお話が出てきます。
私はアマノジャクではないので (^^;
最初から目からウロコを狙ってるわけではありません。
目の前にいる認知症のある方に対して
良かれと言われていることは実践してその結果を考えてきたら
結果的にこうなってしまったんです。
良いと言われてるからやってみだけど
何か心のどこかに違和感を感じてるということはありませんか?
でもその違和感が何なのか明確にできなくて
なんかひっかかりを感じてるようなことがありませんか?
私たちはメガネをかけて見ています。
いつのまにか、みんなが使ってるメガネをかけるのが当然だと
思い込まされ、また、自らも思い込んでいたのかもしれません。
メガネをはずして見たら
現実は変わらないのに、違う風景が見えます。
そこから、全然違う対応の工夫のブレークスルーの道が開けます。
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来る3月29日(日)に
名古屋国際会議場において
合同会社geneさん主催で
「認知症のある方への食べることへの対応」
というセミナーが開催されました。
参加してくださったみなさま、おつかれさまでしたm(_ _)m
何を勘違いしたのだかすっかり時間を誤解して
進めていて時間超過してしまい
ご迷惑をおかけしてしまって大変申し訳ありませんでした。
お帰りの新幹線の時間など大丈夫でしたでしょうか。。。
運営してくださったIさんは、もう内心ヒヤヒヤだったと思います。
ほんとにほんとに申し訳ありません。
。。。今後はもっと時間管理に気をつけます m(_ _)m
そんなことをしでかしてしまいましたが
もしも、よろしければ
参加してくださった方が実感していただいた
「食べにくさ」「食べやすさ」を
スプーン操作だけで、こんなにも違うということを
身近な人たちへ伝えていただければ、私は本当に嬉しく思います。
認知症のある方の食事介助に携わる人は
美味しく食べていただきたい
栄養をしっかり摂っていただきたいと願っていると思います。
でも願いごとって、願っていれば叶うわけではありません。
願いを叶えるためには
知識を得て
技術を反復練習して習得せねば。です。
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今自分がしている介助が
食べさせている・口の中に入れている「使役」なのか
目の前のAさんが食べることの「援助」なのか
その違いが明確にわかるセミナーです。
合同会社gene
「認知症のある方への食べることへの対応」
http://www.gene-llc.jp/seminar_info/?id=1421721432-587034
参加された方に
食事介助の奥深さと怖さを感じていただければ
そして
認知症のある方の能力と脳の可塑性の凄さを感じていただければ
と思います。
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大きくて根深い誤解の1つ
食事介助 = 口の中に入れること
そんな風に思っている人
そんな風に介助している人
って実はとっても多い
でもそれは違う
食事介助 = その人が食べることの援助
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だから、今ちょこっと手をかけるのはどう?
今ちょこっとかける手間が
将来の3手間5手間を予防してくれる
今の1手間を惜しむことで
今はラクでも将来3手間5手間かかってくる
認知症のある方への対応も
食事介助でもまったく同じことが起こってる
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