たぶん、OTの他の分野でも同じなのではないかと思うのですが
こと、認知症のある方に限定していえば
わからないことはわからないまま
観察を続けていく方が建設的だと考えています。
わからない時に
あれも考えられる、これも考えられる、もっと他に考えられることは…
とは考えない。
それをやったって
袋小路に追い込まれるだけだと思うし
OTの考えつける範囲の中での選択肢の中からの
原因探しをやってるだけになっちゃってて
目の前の方を本当に見ていることになってないもの。
3月 27 2014
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3月 27 2014
「認知症は難しい」という言葉をよく聞きます。
確かに難しいけれど、認知症だから特別に難しい…とはあんまり感じたことがありません。
むしろ特性なんかはかえってわかりやすいようにも感じています。
そこで、認知症のどこが難しく感じられるのか、考えてみました。
もしかしたら…と思ったのは、他の障害たとえば片麻痺の場合には評価(すべき?)「項目」を教えられています。関節可動域、麻痺の状態、感覚…etc。etc。
そしてそれらは標準化された方法があり、それに則って検査することが求められています。
つまり、何をやるのかがはっきりしている。
(もちろん、検査=評価ではありませんが)
ところが、認知症は…もしかして評価(すべき?)「項目」を列挙できないから、何をどうしたらいいのかがわからない…のではないかと考えました。
だから、認知症のある方の状態像が把握できないのかも。
だから、表面的なハウツーを結局望んでしまうのかも。
だから、看護介護職員はBPSDで困っているのに「ROM、筋力強化、座位訓練」といったパターン化したリハが提供されることになってしまうのかも。
そこで、最初の最初。
評価実習の学生さんがアルツハイマー型認知症のある方を担当したと想定していくつかの記事を書いてみようと思います。
そうすれば、学生さんにも就職したばかりの若手作業療法士にも認知症のある方を久しぶりに担当した中堅・ベテランの作業療法士にも、もしかしたら…臨床での指導という側面で教員の方にも何かお役に立つことがあるかもしれない…などと思いつつ (^^;
まずは、中核症状を評価するように促します。
学生さんでよくあるパターンが、学生が気になったことを意味や優先順位も考えずにどんどんと掘り下げていこうとしてしまうことです。評価しなくちゃ、考えなくちゃ…と気持ちばかり焦っていると陥りやすいところです。
そうではなくて、まずは中核症状を評価することの意味を説明します。
生活障害は中核症状に起因して起こること、そして生活障害を改善するためには症状の裏返しとしての能力を把握してはじめて対応の工夫を考えることができるのだということを伝えます。
(この段階では学生さんは聞いていてもおそらく本当には意味がわかっていません。でもそれでも今はよいのです。伝えておくことに意味があります。)
能力を把握するための前段階として障害の有無とその程度を把握するのだということを伝えます。
中核症状とは…記憶障害、見当識障害、言語機能障害、高次脳機能障害、実行機能障害など。です。
まず、これらの言葉とその概念を確認します。
私は学生さんに概念を尋ねて答えてもらうようにしています。そうすると学生さんの理解の程度を把握しやすくなるからです。
概念が答えられれば次に進みます。答えられなければ復習することを促します。
蛇足ですが…私は中核症状と能力のスクリーニングは最低限、最初にしておく必要性があると考えています。
たとえ、トップダウンのアプローチや対象者のやりたい作業を決めることから始めたとしても、対象者の現状のおおまかな把握ができずに適切なアプローチを選択することは困難だと考えます。
詳細な評価は必要に応じて後から追加で実施しても間に合うと思いますが、スクリーニングだけは不可欠と考えています。
次回から、中核症状のそれぞれの説明と臨床での体験談をからめてご説明していきます。
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3月 26 2014
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3月 25 2014
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3月 24 2014
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12月 02 2013
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11月 14 2013
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11月 13 2013
認知症のある方の誤嚥性肺炎は減らせる
私はそう感じています。
仮性球麻痺などの障害がなければ
SDATのある方の食べ方の問題は
介助の適正化によって解消・改善されます。
ADやPick病のある方が
誤嚥性肺炎で亡くなられるケースが多いというのも
ゼロにはならないにしても
今よりは改善できると考えています。
少なくとも食べられる期間を
今よりは維持することはできると考えています。
食事介助については
ちょうど落とし穴のように
今までは「見れども見えず」で
適切に現状把握が為されていなかったから
現状把握が適切におこなえれば必ず変わる。
ケアに携わる方には
「食べる」ことの援助という視点で
もう一度食事場面を見直していただきたい。
とりわけ、作業療法士で食事場面に入っていない方には
ぜひ評価をしていただきたい。
なかでも、精神科病院に勤務する作業療法士は
食事介助に入っていない方が多いようですが
作業療法士として寄与できる場面がたくさんあるのだ
ということを知っていただきたいと思います。
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