Tag: 言葉

言葉にとらわれない

言葉に頼りすぎて
言葉にとらわれすぎて

本来
言葉をのせている、あるいは、言葉が伝えるはずのモノを
見失ってしまうのは哀しい。

言葉に頼りすぎず
言葉にとらわれすぎないで
受けとめられるように
伝えることができるように

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リンゴがあるよ

There is an apple.

There are few apples.

英語では、見たままを言葉にする。

でも、日本語なら
「リンゴがあるよ」
だけで個数には通常触れないと思う。

逆に言うと
省略することに慣れているという面もあると思うけど。

個数に特別の意味があるのでなければ。
(たとえば、子どもの友達が3人遊びにきていて、リンゴが4つあるから皆で1人1個ずつ食べな…ということを暗に伝えるとか)

リンゴがあるよ…って言われたほうは
パッと振り向いて、個数などを
それこそ、パッと目で見てとる。

日々の暮らしの中で
使い続けている機能はダテじゃない
自明の文化の中にあって
個人が活用してきたはたらきは
たとえ認知症になったとしても残っている。
自覚されにくいだけで。

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Withかぁ…

People with Dementia
あるいは
People who have Dementia

「認知症のある方」を英語で表現するとこうなります。

「認知症高齢者」という日本語に馴染んでいた私にとっては驚きでした。
そうかぁ…Withかぁ…と唸ったものです。

1つの名詞にしないで
「人」+「病気」という表現になっている

こういうところにも
「人」の尊重…とか、概念の明確化…といった文化が顕われている
こういう言葉を使い続けることで、さらに文化が固有のものになっていくんだろうなぁ…。
と感じました。

ベースには、英語そのものの構造もあるのでしょうけれど。
異なる文化の中で暮らす私ですが
「人」の尊重、概念の明確化…というものは
身に染み込ませたいものなので
それからは意識的に
「認知症のある方」という表現を使っています。

日本語的には何かこなれないなぁ…と思いつつも(^^;

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再現可能に言語化

認知症のある方への対応の傾向というのはあります。
もちろん、その時その場の関係性において
異なる部分もありますが
回避したい場面や、混乱から脱しやすい方法というのは
一般化は困難でも、その方その方にとっての傾向はあります。

認知症のある方への専門家としての援助の1つに
暮らしの困難の改善…が挙げられると考えています。
この部分に、OTはもっと積極的に関与すべきだと考えています。
(単に、気をそらせるためのAct.導入なんかじゃなくてね)

自分の中で再現できるように
他の職員やご家族でも再現できるように
言語化する…ということをすごく考えます。
その時に、印象に残るように、端的に言い表せるように
「キャッチコピー」もあわせて考えるようにしています。

政治家でこれが得意な人は演説が上手…って何かで読んだことがあります。
私は政治家じゃないけど
「伝える」ということを考えた時に
とても良い方法だと思い、以来、意識してトレーニングしています。

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「歩かないと歩けなくなる」

「歩かないと歩けなくなっちゃうよ」
「リハビリしないと歩けないよ」

こういう呪文はキライだなぁ…

でも、こういう言葉を聞いたことのない人のほうが
少ないのではないでしょうか?

だけど、そんな風に言って
本当に効果があるのかしらん?

歩くのを援助するのがリハであって
歩かせるのはリハじゃないと思う。

歩きたくない何らかの理由
もしくは
歩かないほうが身体にプラスとなっている状況があるから
そっちを先に考えたほうがいいと思うんだけどな。

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相手にとっては初めての体験

私たちは仕事柄
「CVA後遺症」「骨折」「認知症」
という診断名のある方とたくさんお会いしていますが
相手にとっては、初めての体験。
それは、忘れてはいけないことの1つだと思う。

「今は、とてもそんな風には思えないかもしれませんが…」

私たちがたくさんの方をみてきていることのメリットを
初めての体験で困惑している方にとって
メリットになるように、言葉を選んで使う。

意図こそが大事。
意図は、作用の方向性を決定する。

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「問題ありません」

申し送りなんかでよく聞く言葉。

「問題ありませんでした。」
…???

「お変わりありませんでした。」
じゃないのかなぁ?

実際の言葉にはしていなくても
「問題ありません」と言ったということは
その人の問題行動の有無を見ていた
…と言明したことになるし
「お変わりありません」と言ったということは
その人が変わりなく過ごしていたかどうか
…を見ていたと言明したことになる。

言葉って本当に怖い。
でも、逆に活用もできる。

言葉を意識して言ってみると
見えてる景色が変わると思う。

言葉には、扱う人の意識が投影されてる。
逆に言えば、言葉を変えることで意識も変えることができる。

リハビリテーションが依って立つ根拠だもの。

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「認知症が進行しないように」

「認知症が進行しないように
この作業をやってください(やらせてください)」

こういう言葉を聞いたことのある人も多いと思います(^^;

でも、認知症のある方に(ご家族に)対して
そう言うことのデメリットを
どれだけ考えているのかなぁと思ったりします。

認知症のある方は
自分にとってプラスと感じたAct.には
休憩していただくのも困難なくらい集中されることが多いものです。

「やれ」と『言う』んじゃなくて
『やらせる』のでもなくて
「やる」ものを『選択する』ことができるのがOT !

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