Category: よっしーずボイス(ブログ)

geneセミナー@大阪無事終了

平成29年12月10日(日)に
大阪愛日会館にて(株)geneさん主催のセミナー
「認知症のある方への評価から対応まで」が開催されました。

参加された方々、おつかれさまでした。
運営を担当されたOさん、ありがとうございました。

参加された方々がすごく集中して聞いているのが伝わってきて
講師冥利に尽きます。
この後さらなる積み上げをしていっていただくことを願っています。

さて、冒頭の写真は
新神戸にある竹中大工道具館
なんと!館内オール写真撮影OKというところなんです。

古の時代から
精妙で頑丈な建物を作り上げてきた
宮大工の技とその伝承にずっと興味を抱いていました。

たとえば、継ぎ手

 

ピッタリ組み合わせるためにどうやって切り出すんだろう?と思っていました。
館内ビデオを見て納得。
用途に応じたさまざまな道具と発想の転換。

寸法もどうやって誤差のないように計るのか疑問でしたが
ひかりいた(写真の上にある白く見える板)を使って写し取るのだそうです。

その他にもさしがね?の使い方とか
墨壷の使い方とか

なるほどなーと感じ入りました。
デジタルじゃなくてアナログだからこそできる、まさしく職人の技だと思いました。

本当は一日じっくり館内に浸りたいくらい。
でも、そんな贅沢は言わない。
実は前日まで殆ど再訪することを諦めかけていたんです。
実際に館内にいた時間はわずかだったし歩き回ることもしなかったけど
それでも再訪できて本当に嬉しい (^^)

西岡常一が「建造物が建っていれば技の伝承が可能」と言った言葉の意味が
私にも少しはわかった気がする。

三度目の正直。
この次はたっぷり館内を巡れますように。

年の瀬の大阪の大通り

往路の新幹線の中から

geneさん主催の今年度セミナーで私の講演はこれで終わり
次回は来年度になります。
詳細が決定したらgeneさんのサイトでも、こちらでもお知らせします。
今しばらくお待ちください。

Permanent link to this article: https://kana-ot.jp/wp/yosshi/3759

POST連載記事「ナウシカに絡めて」

POSTさんのサイト
「風の谷のナウシカから考える認知症対応」という記事が掲載されました。
https://1post.jp/2838

できるだけ早く「続き」を書きたいと思っています。
もう少しだけお待ちください m(_ _)m

Permanent link to this article: https://kana-ot.jp/wp/yosshi/3747

高知に行ってきました

平成29年12月5日(火)に
高知城ホールにて、高知県食と栄養の会さん主催の研修会が開催され
「介助を変えれば食べ方が変わる〜食事介助は究極のノンバーバルコミュニケーション」
というテーマでお話をしてまいりました。

食と栄養の会の会長さんはじめ会のみなさま
大変お世話になりました。
暖かいお心遣いをいただきどうもありがとうございました。

お忙しいなか、ご参加くださった方々
お疲れさまでした。
熱心にお話を聴いてくださり、終わった後も体験してくださって
とても嬉しかったです。

そして
久しぶりにちょこっと時間が空いたので観光…までには至らないけど
観光気分を味わいました (^^)
写真は高知駅前にて。
劇団員のお兄さんが親切に写真を撮ってくださいました。
良いお天気につられて、ちょっとウキウキ気分です。

同じ場所にこんなのもあって可愛い♡

言わずと知れたあんぱんまん
ばいきんまん
しょくばんまん

小さいお子さんだったら、こんなところで写真撮影できたら大喜びでしょうね☆

路面電車
何だか気持ちまでゆったり (^^)
写真は撮っていないけれど、電飾のついた電車も見ました。
夜は綺麗なんでしょうねー。

はりまや橋

高知城   追手門と高知城

本丸と追手門が両方残っているのは全国で3城だけなんですって。
講演の会場が高知城ホール。
高知城のすぐそばまで行きながら体調を考慮してお城には行かず。
でも、前回に来た時よりは間近かに眺めることができました!
いつか、リベンジを。

空港のイルミネーションも綺麗でした。

1人でも多くの方に
伝わって広まっていったら良いなぁ。。。
私ができることは微々たることかもしれないけれど
これからも頑張ろう!そう思いながら帰途につきました。

 

あ、書き忘れてた。

帽子パンとどっちを買おうか迷ったあげくに選んだ羊羹パン
最後の1個をゲット!ラッキー☆

Permanent link to this article: https://kana-ot.jp/wp/yosshi/3746

金沢で勉強

金沢市で開催された第36回日本認知症学会学術集会に行ってきました。

帰途、駅で見かけたペッパーくん、可愛い♡

会期中はあいにくのお天気で、なんと霙混じりの雪まで降ったようですが
時間をみつけて金沢城をちょこっとだけお散歩。
紅葉が綺麗でした (^^)

さてさて、本題のお勉強!

主催者でもなく、講師でもなく、純粋に何の準備も心配もせずに勉強できるなんて
なんて楽しい。
知っていたけど理解できていなかったことや知らなかったことなど
たくさん学べて、消化不良になりそうなくらい学ぶことができて大満足。

一方で、これからの活動について
1人の作業療法士として
認知症疾患医療センター曽我病院の事務局として
神奈川県作業療法士会の認知症対策委員会担当理事として
思うこともいろいろあり、これからの業務に学んだことを還元できるように
できうることならば、それ以上の提案ができるように
そう思いながら帰途につきました。

Permanent link to this article: https://kana-ot.jp/wp/yosshi/3722

当てる>はずさない>当たる

昨日の記事の続き。です。

私はプロとして
少なくとも、認知症のある方を対象として働いている人間として
適切な対応の工夫を考えられる、つまり、「当てる」ことができるように努力をするのは、
作業療法士という対人援助職を選択した自分の義務だと考えています。
でも、努力をする…ということは、ウラを返せばカンペキではない自分を認めている。ということでもあります。
今、目の前にいる方に対して、いつでも誰に対しても、常に100%のことがすぐにできているわけではありません。
だからこそ、そうなれるように、仮にできたとしても、できるだけ早く、より円滑に。と願います。

「当てる」ことができるように
でもそれは「当たる」こととは違う
結果として「当たる」のではなくて
当たりがわかったうえでの「当てられる」ことを目指す。
それが叶わない時には、少なくとも「はずさない」ことを目指します。
当たらずとも遠からじ。から始める。
そして当たりに近づくように。

「勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし。」

この言葉に出会った時には、なるほどなーと思いました。
本質を突いた言葉ってそういうチカラもあります。
1つの言葉がジャンルを超えて通ずる。
勝負の世界の言葉が認知症のある方への対応についてにも通ずる。

私は結果として「当たってよかったよかった」とは喜べない。
当たったとしたら、どこが当たりだったのか考えます。
そして、その当たりは本質なのか、考えます。

かなり重度の認知症のある方でも、こちらに合わせてくださいます。
つまり、自分の意志や感情を抑制して合わせられる能力がある。
でも、表面には「この方策が有効だった」「当たった」という受け取り方をされがちです。
本当は「当たった」ように見えるだけで「当てる」ことができたわけではない。
こういうことはヤマほど起こります。

ここでは、前の記事との関連もあって
敢えて、「当てる」「当たる」「はずさない」など
ちょっと誤解を招きかねない言葉を使いましたが
意図する言葉の意味はおわかりいただけていると思います。

適切な方法を根拠を明確にして考えられる>根拠を明確にして不適切なことはしない>根拠はわからないけれどとにかく「問題」が解決した(見えなくなった)

こういった思考過程を繰り返すことで
根拠を明確にして適切な方法をより早くより簡潔により明確に提供できるようになる
そんなふうに感じています。

Permanent link to this article: https://kana-ot.jp/wp/yosshi/3720

勝ちに不思議の勝ちあり

「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし。」

プロ野球の野村克也監督の言葉だそうですが
実は原典があって
「勝ちには偶然の勝ちがあり、負けには偶然の負けはない」という言葉は
江戸時代の剣豪、松浦清(松浦静山)の言葉の引用なのだそうです。

そこから
「失敗は必然、成功は偶然」という言葉も広く使われているとか。

ふと、そんな言葉を思い出しました。

このことは以前のブログにも書いてあります。

認知症のある方への対応についても同じコトが言えるように感じています。

Permanent link to this article: https://kana-ot.jp/wp/yosshi/3719

目標設定の研修会無事終了☆

昨日、作業療法総合研究所さん主催の研修会
「対象者と恊働して良い目標を設定できる作業療法士になろう」
を無事に終了することができました。

参加してくださったみなさま
準備・運営を担当された会長のTさん、事務局長のSさん
お手伝いしてくださったふたりのIさん
お世話になりました。
どうもありがとうございました。

目標を目標というカタチで設定できることがなぜ重要なのか
今現在、すでに起こっている問題と
活動・参加に焦点を当てたリハが推進されていく過程において
起こりうる逆効果をどう防ぐことができるのか
そして根本的に作業療法とは何か
ということについてお伝えする機会をいただけたこと
とても感謝しています。

「人は作業をすることで元気になれる」

そう語るのはよいですが
なぜなんですか?
作業の何がそうさせるのですか?
そして
本当にパワーの強いものは逆の目が出た時の悪影響も強く出てしまう
それをどうやったら防ぐことができるのですか?

納得のいく答えを携えている人が何人いるのだろう?
これらの答えを携えずにただ語っているだけでは信頼されないと感じています。

そして、作業Occupyと目標がどう関係するのか
とても大きく深く関係しているということについてもお伝えしました。

たぶん、参加されたそれぞれの方がお勤めされている分野を超えて受けとめていただけたと思う。
受けとめ方の深度は人それぞれであったとしても。

来年は学生さん向けの目標設定の企画が動いています。
もう少し演習の時間を増やした内容に少し練り変えて再挑戦 (^^)
楽しみです!

Permanent link to this article: https://kana-ot.jp/wp/yosshi/3718

目標設定の研修会ver.2にどうぞ☆

11月12日(日)に
作業療法総合研究所さんの主催で
「対象者の方と恊働して良い目標が設定できる作業療法士になろう!」が開催されます。

締切が11月10日(金)17:00までとなっております。
これからお申込になる方はどうぞお早めに。

講演後など、いろいろなところで尋ねられます。
「認知症は難しい」
「どうしたらいいのでしょう?」「何をしたらよいのでしょう?」

気持ちはわかります。
かつて、私もそのような思考回路をしていましたもの (^^;
でも、このようなパターンで問う。ということは
このようなパターンで考えている。ということを示しているのです。

これは、本質的に非常に危機的な状況だと考えています。

認知症というカタチで現れてはいますが
問題の本質は、認知症ではない。と考えています。
他の疾患でも実は評価や目標設定が明確にできていないけれど
なんとなく教科書的に、なんとなく周囲に言われたことを当てはめている。
自分の知っているパターンに目の前にいる方を当てはめている。
他の疾患では何とかなるけど、認知症ではそうはいかない。
それで困ってしまって、認知症は難しい。
という現れになっているということなのではないでしょうか。

パターンはあります。
でもあくまでも結果としてパターンがあるのです。
目の前にいる方をパターンに当てはめても「うまくいく」はずがありません。

このような対人援助職の在りように対して、危機意識を抱いています。

一方で希望を失っているわけではありません。

多くの対人援助職の人たちが、限られた時間で一生懸命に目の前にいる方に対して向き合っている
そのような人たちとたくさん出会っています。

ただ、残念ながら学んでいないことがある。
学んでいないために、プロとしての良心や心意気を
目の前にいる方に適切なカタチで表現できないでいるのなら
学ぶ場があればいいだけのこと。

その「場」がこちらです。

おそらく、今の日本で
目標設定についてこれだけ明確に言語化して学べる場
その臨床的意義について明確に実感できる場
というのは、そんなに多くはありません。

平成26年7月20日に第1回目の目標設定の研修会が開催された時には
臨床家、学生あわせて100名近い方が参加され
終了後のアンケートは
「とても良かった」臨床家75%学生100%
「とても良かった+良かった」臨床家92%
という結果でした。
つまり、実際に臨床でたくさんの人が困っているということの現れでもあります。

実習で目標設定が難しかった学生さん
実習で学生さんに目標設定をわかりやすく教えられなかった若手作業療法士さん
すごくラクになります。
そして日々の臨床が変わってきます。

まず、目標を目標というカタチで設定できること

これができるようになれば
評価を評価として行えるようになるし
評価が行えるようになるだけの情報収集をすることができるようになるし
情報収集できるようになるために必要な知識が何なのか探しやすくなります。

PDCAは、対象者のためだけではなくて、自分の成長のためにも必要なんです。

迷っているなら、騙されたと思って参加してみてください。

「私、後悔させないので」

Permanent link to this article: https://kana-ot.jp/wp/yosshi/3711