Category: よっしーずボイス(ブログ)
状態の推移に伴って
認知症のある方が利用される施設を
移動されることはよくあります。
認知症のある方にとって
環境の変化はとても大きいものです。
物理的な環境
対応する人
ともに過ごす利用者の方々
何か知っている
聞いたことがある
見たことがある
具体的体験を続けることができるということは
異なる環境下において
不安な気持ちでいる方にとって
現実を結ぶアンカー、楔としての機能も果たしてくれます。
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現実に何かできることがある
それはとても大切なこと
心身のエネルギーを
現実の中で良い方向性で使うことは
日中の長い時間を持て余し気味な方にとっては
要請されることの1つでもあります。
施設で繰り返し体験したことは
自宅においても
できる、する
ことへのハードルを下げることにつながります。
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認知症のある方は
なかなか新しいことは覚えられません。
過去に何回か反復して体験したことは
行いやすいものです。
元気なうちに
「みんなの体操」
もしも、認知症が進行してしまっても
かつてやっていたことなら
少しは身体を動かしやすいからです。
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認知症の中核症状が重度の方でも
ラジオ体操第1は、多くの方がおこなえます。
体操することが困難な方でも
曲のリズムに合わせて
手拍子したり、身体を揺すったりする方も
少なくありません。
それだけ、ラジオ体操第1が
身に染みついた
手続き記憶となっているのだと思います。
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NHKのみんなの体操
施設で積極的にとりいれるのって
どうでしょう?
施設では、なんらかの形で集団体操が
行われていると思います。
そこに、みんなの体操も付け加える
時間にしたら5分もかからないから
検討の余地はあるんじゃないかしら?
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『意図と目的の共有』
2階に行く…という言葉は
目的ではなくて
実は、上着を着る、とりにいく
…という目的を達成するための手段、方法だったのです。
手段のところで押し問答になってしまうと
「2階に行きたかったのに邪魔された」
となりがちです。
目的を共有できずに
手段のところで押し問答になる
臨床でよくあるパターンです(^^;
そう考えると
手段を邪魔された…と考えるのも
あながち無謀とは言えないように思います。
被害妄想とラベリングするのは簡単ですが
結果としての被害感情だとしたら、
対応が変われば
結果も変わるんじゃないかしら?
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復唱することは
実はとても大切なことですが
案外、意識されてはいないようです。
(もちろん、必要なければしなくてもいいのですが)
復唱されれば
相手は、ちゃんと聞いてもらえた
…と実感しやすくなります。
通常はすっとばしてしまいがちな
会話の過程をきちんと言語化して明確にする
…という意味があります。
ちゃんと聞いてもらえる…という実感があれば
今度はそっち(職員)の話も聞いてみようか
…と思ってもらいやすくなります。
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そのココロは…
『まず復唱』
相手が言いたいことをきちんと受け止めた
…ということを伝えます。
『意図の確認』
2階に行く…という手段の目的、意図を尋ねます。
『意図の達成方法提案』
部屋まで案内。
ここは人により、状況により、対応が異なります。
相手の能力と特性を勘案して
言葉で部屋への道筋を伝えてもいいし
ジェスチャーで部屋の場所を伝えてもいいし
一緒に部屋の前まで行ってもいいし
代わりにお部屋から上着を持ってきてもいいし
大切なことは
なぜ、その方法を選択したのか
自分の中で明確化していること
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