Category: よっしーずボイス(ブログ)

できないことばっかりは辛い

誰だって経験があると思うのですが
できないことばっかり続くと辛いし
たとえできたにしても
助けてもらってばかりというのも辛いです。

どんなにほめられたとしても。

何か体験する
ということは
同時に
必ず体験からのフィードバックを伴うものです。

できた
できない
わかった
わからない

サービスを提供する側として
こういう原点を忘れないようにしたい
と常々思っています。

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偉大なるマンネリをめざす

「何をしたらよいのかネタが尽きちゃって…」
時々相談されます。

「偉大なるマンネリをめざすのもテよ」
私はそう答えます。

もちろん、対象者の状態によりけりなので
一概には言えませんが
認知症のある方の場合
偉大なるマンネリが功奏することも多いのです。

だって、よーく考えてみて。

疾患特性として
ワーキングメモリや近時記憶が低下している方が多い
ということを。

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みんなの体操(8)

私は体操を2種類おこなっています。
ラジオ体操第1とみんなの体操
そして、その後に発声練習をしています。
大きな声を出していただくのです。
それから、思いっきり背伸びをして最後に首を回す運動をします。

動いた心は、大きな声を出すことによって
不合理ではない心の動きの方向性を提示します。
思いっきり背伸びをすると、リラックスしやすくなります。
首を回すときには、自然と口を閉じておこなうものです。

最初から静かに、落ち着いて…という状態を作り出すことは難しいのです。
対比として、「静かな」「落ち着いた」状態とは
反対の状態を敢えて体験していただくことで
「静かな」「落ち着いた」状態に移行しやすくなります。

力を抜いて…という指示よりも
一度思いっきり力を入れてからのほうが
力を抜きやすくなるものです。

それから、
落ち着いた状態の時の身体の動きを提示すると
結果として、心も落ち着くのではないか
…と考えて一連の過程をおこなっています。

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みんなの体操(7)

ただし、注意も必要です。

体操する…身体を動かすことで心も動きます。

体操終了後、すぐに解散すると
無自覚に抑圧されていた感情も動き出すことがあります。

体操後に落ち着かなくなってしまう
…というような方もいるのではないでしょうか。

ワンクッション置いて
クールダウンの過程を体験することが大事だと考えています。

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みんなの体操を活用(6)

みんなで同じ場で同じ課題を共有することで
一体感、安心感を醸成しやすくなり
「場」が安定します。

かつての共同体体験の
良い面を良い方向性で活用することができます。

お年寄り同士が共同して体験するということが
今、お互いを支え合うこと
かつて、支え合っていたことを
体験し直すことにつながります。

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みんなの体操を活用(5)

状態の推移に伴って
認知症のある方が利用される施設を
移動されることはよくあります。

認知症のある方にとって
環境の変化はとても大きいものです。

物理的な環境
対応する人
ともに過ごす利用者の方々

何か知っている
聞いたことがある
見たことがある

具体的体験を続けることができるということは
異なる環境下において
不安な気持ちでいる方にとって
現実を結ぶアンカー、楔としての機能も果たしてくれます。

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みんなの体操を活用(4)

現実に何かできることがある

それはとても大切なこと
心身のエネルギーを
現実の中で良い方向性で使うことは
日中の長い時間を持て余し気味な方にとっては
要請されることの1つでもあります。

施設で繰り返し体験したことは
自宅においても
できる、する
ことへのハードルを下げることにつながります。

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みんなの体操を活用(3)

認知症のある方は
なかなか新しいことは覚えられません。

過去に何回か反復して体験したことは
行いやすいものです。

元気なうちに
「みんなの体操」

もしも、認知症が進行してしまっても
かつてやっていたことなら
少しは身体を動かしやすいからです。

 

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