Category: よっしーの情報クリップ

老年期認知症ナビゲーター

老年期認知症ナビゲーター認知症のある方を対象としている方に超オススメの本です。
メディカルレビュー社
http://m-review.co.jp/shop/goods.html?item_base_id=130

本の後半にちょこっと、認知症のある方への対応についての記載もありますがむしろ、医学情報について基本的な概要を押さえることのできる本です。
診断基準、評価スケール、原因疾患、症状、病態などについて見開き2ページに1項目が記載されている形式で統一されています。
左ページの左端には項目名が右ページの右端には下位の項目名が印刷されているため調べたいことを探す時に非常に便利です。

簡潔にわかりやすくまとめられています。
まず、1冊として勧めるならこの本。

まずは、教科書として読んでみて必要に応じて該当項目を読み返して教科書のようにも、辞書のようにも使える本です。

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高齢者の孤独と豊かさ

高齢者の孤独と豊かさ私が、実習にくる学生に事前課題として読むようにすすめている本です。
「高齢者の孤独と豊かさ」竹中星郎 NHKブックス

この本の素晴らしいところは
さまざまな老齢期を迎えた人をみつめる著者のまなざしの温かさと
とりまく現実を見据える公正さです。

古今東西の老齢を迎えた人の声や
臨床で出会った人の生き方を
鮮やかに温かく描き出します。

私たちが出会うお年寄りは
認知症をもった状態で出会いますが
その方は最初から認知症であったわけではない。

一人の人として生き抜き、老い、そして認知症を患った…

お年寄りへのサービスや政策が充実する一方で
「老い」そのものを「わからない」人たちが
現実に接していることの矛盾

認知症があろうとなかろうと
老齢期の人間として対応せざるを得ない課題と
サービス提供者側の無自覚な老いの否認

モノゴトが関係性の中で起こるならば
一方になんらかの変化がある時に
他方にも変化が起こらないわけがない

柔らかな語り口ですが
語られている内容は、とてつもなく深く
あちこちに鋭い警鐘がちりばめられています。

日々の現実からの要請で
何をしたらいいのか…という観点から資料を探すこともあると思いますが
結局のところ、モノを言うのは、私たち自身の在りようで
日々の現実に腹をくくって向き合うしかなく
そんな時に支えとなってくれる1冊だと思います。

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沼野一男先生の回答集

沼野一男先生の回答集県士会サイトのリニューアル前は、下部のほうに掲載されていたし
リニューアル後の今は、トップページ黒帯の「お知らせ」の中に掲載されているので、案外、知らない人も多いのではないかと思いますが
これはすごい資料です!

神奈川県作業療法士会>お知らせ>学術部:実習指導者養成講座(講師沼野先生)に寄せられた質問の回答集
http://kana-ot.jp/post/225

沼野先生は教育工学の第一人者です。
目標設定について、とても明確に簡潔に言語化されています。

目標設定ができれば
具体的な試行錯誤を積み重ねて修正していける

目標設定が1番重要
臨床経験を重ねるにつれ
そのことを痛切に感じています。

臨床の現場では
目標と目的と方法の混同が頻繁にみられています。
目標を目標として設定できない人も大勢います(^^;

リハビリテーションマネージメントは画期的な概念なのに
その具現化であるリハ実施計画書が現実的には活用されずに
単なる書類作成の手間としか受けとめられずにいることを
とても残念に感じています。

私たちの臨床においては、目標こそが羅針盤

もしも、迷いを感じるような時には
基本に戻ってこの資料をもう1度読んで
目標設定にチャレンジしてみるのはいかがでしょうか。

ちなみに
沼野一男先生のこちらの著書もオススメ
「情報化社会と教師の仕事」国土社

教師だからこそできることは何か
教師にしかできないことは何か
その切り口からも教育の本質を問うています。

圧巻は後半の「講義しない授業」「質問する授業」です。
詳細は是非ご一読を!

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