Tag: リハビリテーション

私たちが用いる「テストバッテリー」は
通常は「障害」を明らかにするために用いられている。
そして「障害」を軽減するためにリハを行っている。
でも、認知症のある方に対して
「障害」を明らかにするためにテストをしても
効果的な援助には結びつかない。
臨床で必要なのは、
「能力」を把握するための「評価」だから。
その過程において
「障害」を把握することで
「能力」が把握できることはあっても
認知症という病気は
その定義上、不可逆的な進行性の疾患だから
今、既にある「障害」を軽減するためのトレーニングは
できない。
大切なことは
今ある能力を発揮すること。
埋もれていて活用されていない能力を見いだすこと。
そのための「評価」ができるようになること。
「検査」ではなくて。
「認知症は難しい」という言葉をよく聞くけれど
難しいのは「認知症」じゃなくて
「検査」以外の「評価」が難しいんじゃないのかな?
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HCR(国際福祉機器展)に行ってきました。
http://www.hcr.or.jp
歩きまくりましたー!
でも楽しかった。
新商品を直接手にとって確認できるのはありがたいことです。
毎年毎年、新たな発見もあるし。
最近は、カート持参(^^;
会場に着いたらまず宅配便コーナーに直行して
段ボール箱を受け取ることから行動開始です。
もらったカタログは
カートにくくりつけた段ボール箱の中にどんどんと入れて
最後に職場に送って任務完了!
一番最初に行った時には
ヒール履いてたくさんのカタログとサンプルを抱えて
痛い目に遭いましたから(^^;
以来、学習しました。
OT協会のブースもありました(^^)
おつかれさまでしたm(_ _)m
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リラックスしてほしい時に
敢えて
思いっきりチカラを入れさせてから脱力を図るように
静かになることを意図して
敢えて
思いっきり大声を出していただくこともしています。
もちろん、そんなことしなくても
集中と静寂を保てるのならいいのですが
とても騒がしい場合には有効な方法の1つです。
昼食前の体操の時に
発声練習もおこなっています。
課題集団の良い面を良い方向に活かすようにしています。
みんなで同時に大声を出すので
終了後の静寂とともに一体感を醸成しやすくなります。
Act.を通して「場」をつくる
「場」の雰囲気を変えることも可能です。
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スローガンを声高に叫んでるだけでは
実行性はないと思ってる。
そういうことって
あちこちで起こっているんじゃないかなぁ?
認知症のある方への対応もしかり。
目の前のAさんの能力と困難と特性を踏まえて
具体的に現実的に対応の提案ができる。
それはつまり
疾患特性や障害の把握ができて
初めて可能なこと。
医学と暮らしの橋渡し
それが今、本当に求められていることだと感じています。
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素朴な疑問として…
プロ野球の選手で
頼まれてもいないのに
おまえが下手だから試合に勝てない
俺がおまえを鍛えてやる
…なんて言う人がいるだろうか?
チームが勝つために
自分ができることをしようとするのではないだろうか。
もし、自分がピッチャーで
打者が不振だったら…
その分も自分のピッチングでカバーするぞ
もし、自分がバッターで
投手が不調だったら…
自分のバッティングでカバーするぞ
エラーは絶対しないぞ
それがチームなんじゃないだろうか?
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認知症のある方に対して
レクの一環としてゲームをやるでしょう?
認知症のある方にしてみたら
本当に難しいことです。
ワーキングメモリが低下しているから
手続き記憶でないことを覚えることが困難です。
ゲームにはルールが存在する。
説明されたルールを理解し
ルールを覚え続けていて
ルールから逸脱しないように実践する。
この過程が可能であって初めてゲームを楽しむことができる。
にぎやかで楽しいはずのゲームの直後に
かえって混乱してしまう方は決して少なくありません。
私たちがたった○○するだけ
…と思っていることが
Aさんにとっては難しい。
そういうことを「評価を通して」共感できる
ということが大切なんだと考えています。
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私は臨床が大好き。
苦しいし、辛いし、哀しくなるし
でも、同じくらいおもしろい。
日々、発見。
認知症のある方自身のことも
OTとしての取り組み方も
例えて言うなら
タマネギの皮を一枚一枚とむいていく感じ?
別の言い方をするなら
自分の知識と考えをだんだん大きく包含していく感じ?
認知症のある方が
日々の暮らしの困難を自らの能力と特性で乗り越えていく
その体験は
私にとって大きな支えです。
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「認知症が進行しないように
この作業をやってください(やらせてください)」
こういう言葉を聞いたことのある人も多いと思います(^^;
でも、認知症のある方に(ご家族に)対して
そう言うことのデメリットを
どれだけ考えているのかなぁと思ったりします。
認知症のある方は
自分にとってプラスと感じたAct.には
休憩していただくのも困難なくらい集中されることが多いものです。
「やれ」と『言う』んじゃなくて
『やらせる』のでもなくて
「やる」ものを『選択する』ことができるのがOT !
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