老健に勤務している時はよく使っていました。
HDS−Rよりも、課題への能動的な関わり方がより求められるので
対象者のパターンがあらわれやすいのです。
慎重な方は
じっくり確実に取り組むし
思い込みの強い方は
パッパッとたくさんマルをつけるけれどミスも多いとか。
それから
かなひろいテストで点数は年齢的にクリアできたとしても
あまりにミスが多い方や文意把握ができなかった方は
数年後にはっきりと記銘力が低下する傾向がありました。
11月 24 2011
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7月 26 2011
あり得るだろうな…とは思っていましたが、ホントに遭遇した時には一瞬かたまってしまいました(^^;
HDS-R29/30点の方がかなひろいテストで3点。文意把握不可。
たぶん、多くの人がHDS-R29/30点というと、認知症なしって判断してしまって「普通の人」として対応し、それ以上の観察に手を抜いてしまうんじゃないかと思います。
でも、この方はご自宅ではいろいろと異変がありました。
ゴミ箱の中に捨てられた食べ物をあさって食べる…
ご家族との言い争い…
ですが、第三者にはそのような様子は想像できないくらい、そつのない対応をされます。
また、このような方の場合、えてして「認知症」という診断はつかないものですが、そうすると、ご家族の困惑、ご本人の不安感…いずれに対しても対応が後手になってしまいがちです。
作業療法士は医師ではないので、もちろん診断することはできません。
ですが、状態像をきちんと把握しておくことはできます。
現状を適切に把握することができれば、将来の暮らしの困難を予測して対応の布石を考えておくことができます。
その他にも、HDS-R26/30点でかなひろいテスト4点。文意把握不可。
という方もおられました。
HDS-Rは簡単で便利ではありますが、結果だけにとらわれると重要なことを見落としかねません。
検査に対象者をあてはめるのではなくて、
検査結果を状態像把握のために活用できるように…。
以上、ホントにあった体験談。でした。
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