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本の紹介「親の『ぼけ』に気づいたら」

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認知症学会の講演で感動した医師の著書を早速読んでみました。

「親の『ぼけ』に気づいたら」著:斎藤正彦(文春新書)
http://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784166604241

10年ほど前の出版なのですが
内容は全然古びていません!
本質が書かれているので
年月を超えて読み応えがあるのだと感じました。

著者の提唱するような
科学的・合理的なケアこそが
認知症のある方にとってもご家族にとっても
最も助けになるものだと改めて思います。

ケアの常識として言われているとおりに実践しても
効果が出ないと悩んでいる方
是非、読んでみてください。

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「新しい市場のつくりかた」読みました

「新しい市場のつくりかた」
三宅秀道
東洋経済新報社

読みました。
一言で言うなら
あっと言う間に読めるけれど
じっくり何度も読み直したくなる本です。

スティーブ・ジョブズは
「顧客は本当に欲しいものは
手にとるまでわからない」
と言っていた。

商品開発というのは
新しい商品ではなくて
新しい生活様式…文化をつくる
ことなのだと。

その過程において
終始一貫関わる人が必要なのだと。

これはまさしく
「Re-Habilis 再び適する」
を環境の側から書かれた本だと感じました。

何度もリハとの共通点を思い起こしながら読みました。
障がい者用の椅子から快適なオフィス用の椅子を開発したエピソードも出てきます。

納得すること、共感することが盛りだくさんのこの本。
やることやってまた読み直そうっと (^^)

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本の紹介「認知症を生きる人たちから見た地域包括ケア」

本の紹介「認知症を生きる人たちから見た地域包括ケア」つくばで開催された、第31回認知症学会学術集会のポスター発表で、ある演題が目を引きました。
小さな文字でぎっしりと書かれている…通常のポスター発表なら、あり得ない方法論を敢えて選択しておられるからには理由があるはず。
そう思って読み進めていったら、とてもビックリしました。

こんなにスゴイことがこんなところまで既に行われているんだ…という驚きです。

政策としてトップダウンで地域包括ケアを考えるのではなくて
認知症のある方の立場から、必要な地域包括ケアをともに考えてともに作り上げていこうという姿勢です。
そのために、現状把握をご家族も含めた多職種恊働でおこなう。
その丁寧さ。

勧められた本をさっそく購入し、帰途電車の中で読んでいくうちに思わず落涙しそうになりました。
行間から滲み出てくるのは、その丁寧さです。
認知症のある方に寄り添う…という姿勢が一貫しています。
この1冊の本に凝縮された京都での取り組みの今までとそしてこれから。
それは大きな希望です。

ふだんの臨床をもとに
ふだんの臨床を超えて
できることから、声を上げていこう。
一歩、前に踏み出してみよう。
勇気をいただいた本です。

「認知症を生きる人たちから見た地域包括ケア」
クリエイツかもがわ
http://www.creates-k.co.jp

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本の紹介「第3の脳 皮膚から考える命、こころ、世界」

本の紹介「第3の脳 皮膚から考える命、こころ、世界」今日は本の紹介をします。
「第3の脳 皮膚から考える命、こころ、世界」
著者:傳田光洋
朝日出版社
http://www.asahipress.com/bookdetail_norm/9784255004013/

この本の書評を機関誌「作業療法」に書いたことがあります。
一般書だけど、著者がとてもとても丁寧に仕事に向き合っていることが伝わってきます。
分野は違っても同じ専門家として、その姿勢に尊敬の念を抱きました。
また、OTなら、どの分野で働いていても
「皮膚」には日常的にお世話になっていることと思います。
でも、皮膚のこと、全然知らなかった…。

学生のときに、皮膚が脳と同じ外胚葉由来ということを聞いて
すごく不思議に思いました。
皮膚と脳とではその働きがまるで違うのに何故同じ起源なんだろう?って。
そんなこともあり、手に取ったのがこの本です。

すごく刺激的な本です。
著者が丁寧に積み重ねている研究結果から
皮膚は単なる袋ではない。
触覚に錯覚があることや
色の識別をしている可能性
免疫機能も
思考回路も
伝達回路までもっている可能性について記載されています。

もう1つ、驚いたことは
私が大好きな大切にしている本のことが
この本にも記載されていたのです。

「非因果律的世界を護る皮膚」として
渡辺慧の生命論のことが記載されています。
「未来が過去を決定する」
そして著者もまた皮膚の働きから
生命の非因果律的存在の意味を考えています。

私たちは普段対象者の身体に触れることを許されている職業ですが
もしかしたら
私たちが業務として対象者に触れることには
私たちが想像している以上の関与が為されているのかもしれません。

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老年期認知症ナビゲーター

老年期認知症ナビゲーター認知症のある方を対象としている方に超オススメの本です。
メディカルレビュー社
http://m-review.co.jp/shop/goods.html?item_base_id=130

本の後半にちょこっと、認知症のある方への対応についての記載もありますがむしろ、医学情報について基本的な概要を押さえることのできる本です。
診断基準、評価スケール、原因疾患、症状、病態などについて見開き2ページに1項目が記載されている形式で統一されています。
左ページの左端には項目名が右ページの右端には下位の項目名が印刷されているため調べたいことを探す時に非常に便利です。

簡潔にわかりやすくまとめられています。
まず、1冊として勧めるならこの本。

まずは、教科書として読んでみて必要に応じて該当項目を読み返して教科書のようにも、辞書のようにも使える本です。

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高齢者の孤独と豊かさ

高齢者の孤独と豊かさ私が、実習にくる学生に事前課題として読むようにすすめている本です。
「高齢者の孤独と豊かさ」竹中星郎 NHKブックス

この本の素晴らしいところは
さまざまな老齢期を迎えた人をみつめる著者のまなざしの温かさと
とりまく現実を見据える公正さです。

古今東西の老齢を迎えた人の声や
臨床で出会った人の生き方を
鮮やかに温かく描き出します。

私たちが出会うお年寄りは
認知症をもった状態で出会いますが
その方は最初から認知症であったわけではない。

一人の人として生き抜き、老い、そして認知症を患った…

お年寄りへのサービスや政策が充実する一方で
「老い」そのものを「わからない」人たちが
現実に接していることの矛盾

認知症があろうとなかろうと
老齢期の人間として対応せざるを得ない課題と
サービス提供者側の無自覚な老いの否認

モノゴトが関係性の中で起こるならば
一方になんらかの変化がある時に
他方にも変化が起こらないわけがない

柔らかな語り口ですが
語られている内容は、とてつもなく深く
あちこちに鋭い警鐘がちりばめられています。

日々の現実からの要請で
何をしたらいいのか…という観点から資料を探すこともあると思いますが
結局のところ、モノを言うのは、私たち自身の在りようで
日々の現実に腹をくくって向き合うしかなく
そんな時に支えとなってくれる1冊だと思います。

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沼野一男先生の回答集

沼野一男先生の回答集県士会サイトのリニューアル前は、下部のほうに掲載されていたし
リニューアル後の今は、トップページ黒帯の「お知らせ」の中に掲載されているので、案外、知らない人も多いのではないかと思いますが
これはすごい資料です!

神奈川県作業療法士会>お知らせ>学術部:実習指導者養成講座(講師沼野先生)に寄せられた質問の回答集
http://kana-ot.jp/post/225

沼野先生は教育工学の第一人者です。
目標設定について、とても明確に簡潔に言語化されています。

目標設定ができれば
具体的な試行錯誤を積み重ねて修正していける

目標設定が1番重要
臨床経験を重ねるにつれ
そのことを痛切に感じています。

臨床の現場では
目標と目的と方法の混同が頻繁にみられています。
目標を目標として設定できない人も大勢います(^^;

リハビリテーションマネージメントは画期的な概念なのに
その具現化であるリハ実施計画書が現実的には活用されずに
単なる書類作成の手間としか受けとめられずにいることを
とても残念に感じています。

私たちの臨床においては、目標こそが羅針盤

もしも、迷いを感じるような時には
基本に戻ってこの資料をもう1度読んで
目標設定にチャレンジしてみるのはいかがでしょうか。

ちなみに
沼野一男先生のこちらの著書もオススメ
「情報化社会と教師の仕事」国土社

教師だからこそできることは何か
教師にしかできないことは何か
その切り口からも教育の本質を問うています。

圧巻は後半の「講義しない授業」「質問する授業」です。
詳細は是非ご一読を!

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宝 物

いろいろあるけど

本もその1つ

中でも大切なのが、この2つ

『生命と自由』 渡辺 慧

『暗黙知の次元』 マイケル・ポランニー

どちらもちょっと前の本だけど

私にとっては宝物

文章が美しいから読んでいると心が洗われるように感じる

書かれている内容がとてもとても素晴らしい

いつか詳しく紹介しますね(^^)

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