Category: よっしーずボイス(ブログ)

講演「認知症」@gene東京

平成29年7月16日(日)に
東京の日本印刷会館さんにおいて(株)geneさん主催で
「リハスタッフのための認知症のある方への対応入門〜評価のすすめ方〜」というタイトルで
講演をしてきました。

今回は評価と評価の礎となる情報収集の仕方について
的をしぼってお話をしました。
検査ではなくて評価をどうすすめるのか
障害と能力のプロであるリハスタッフの視点とは何なのか
事例をもとに考え方をご説明いたしました。

(株)geneのYさん、お世話になりました。
どうもありがとうございました。
参加されたみなさま、どうもお疲れさまでした。

平成29年8月6日(日)には
東京のYMCAアジア青少年センターにおいて(株)geneさん主催で
「リハスタッフのための認知症のある方への評価から対応まで」というタイトルで
講演をします。

来月のこちらのセミナーでは
じゃあ実際どのように展開していくのか

もともと認知症があって何とか暮らしていた方が
骨折してしまった
脳卒中になってしまった
そのリハをどうしたらよいのか

あるいは
能力と特性の発揮ということで
Activityを提供したいが
「やりたいことを聞いたけれど病状進行のためにできなくなってしまった」
そんな方にどのように考えたら良いのか

さらに
認知症のある方も周囲の方も一番困ってしまう
BPSDについてどんな風に考えて対応したらよいのか

事例をもとに考え方をご説明します。

おかげさまで(?)
「他の人とは考えてることが全然違った」
「初めて納得のいく話を聴くことができた」
とのご感想をいただいております。

今までのやりかたに対してモヤモヤしている気持ちを抱えている方
今辛くてたまらない方
そんな方にお話を聴いていただけたらと思っています。

ご縁がありましたら、お会いできますように。

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オススメ!バリデーションセミナー2017

今年も始まります!

「バリデーションセミナー2017」
7月25日(火)の福岡会場を皮切りに
27日(木)名古屋・29日(土)大阪・30日(日)東京で開催されるそうです。

詳しくは
公認日本バリデーション協会のサイトの「バリデーションセミナー2017」をご参照ください。
http://www.clc-japan.com/validation/seminar.html

私はバリデーションを学ぶことができて本当によかったと思っています。

作業療法士として
共感・傾聴をちゃんとできてる…って思ってた。
我ながら本当に恥ずかしい。
私がしてたのは共感もどき・傾聴もどきでしかなかった…。
バリデーションを学んで
自分とは異なる感情が涌き起ってくることを実感するたびにそう思います。

でも、そんな風にはっきりと思えるようになってよかったと心から思う。
バリデーションを学ばないまま「共感・傾聴」なんて言葉を使ってたとしたら…
想像したくもないです。

たぶん、かつての私がそうであったように
バリデーションという知識と技術をなしに
「共感」「理解」「傾聴」を『本当に実践』しようとして
ものすごく辛く苦しい思いをしてる人がいるんじゃないかと思う。

そんな人にぜひおすすめします。

自分も認知症のある方もラクになります。
そして「相手を変えるのではない」ということの意味が心底わかるようになります。

迷っている人がいたら
背中、押します!
ぜひ!

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食事介助の研修をしました

7月10日(月)小田原保健センターにおいて
西湘地区のケアマネさんの団体「ケアネットOHMY」さん主催で開催された
「本当に怖い食事介助 Part II 〜あなたが知らない分かれ道〜」で
講師を務めてきました。

昨年に引き続きお招きいただき、どうもありがとうございました。

当日は、ケアマネさん、ヘルパーさんの他に
医師・歯科医師・歯科衛生士さん・管理栄養士さんの参加もあったとのこと。
みなさま、お忙しいなかご参加くださいましてどうもありがとうございました。

今年は、昨年度を踏まえて
より実践的に実技体験も盛り込んでみました。
時間的な関係から、ダイジェスト版の体験となりましたが、いかがでしたでしょうか?

みなさま、初対面の方ともスッと介助ができるのは
さすが、プロだなーと思いました。
実技はやっぱり良いですよねー(^^)

1人でも多くの方に広まって
1人でも多くの方が食べられるようになりますように

心から願っています。

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申込開始「認知症の評価・分析とシーティング」

申込受付が始まりました!

日本シーティングコンサルタント協会さん主催の
「認知症の評価・分析とシーティング」
2017年9月30日(土)に、東京北とぴあにて開催されます。

昨年に引き続き、お招きいただきどうもありがとうございます。

当日のシンポジウムもとても楽しみです (^^)

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余裕があるから予防もできる

前の記事に関連して。。。

暮らしが先。ということを書きました。

もしも、今、暮らすことに精一杯だとしたら
予防になんて手を回すことができない。
今日、どうやって一日をやり過ごすか、まずはそっちが切実だもの。
頭では良いことって理解できていても
人の手は2本しかないし、身体だって1つしかない。

1年後のことではなくて
今日、明日のことが切実

そういうことだって起こりうる。
もしも、そういう方に予防に取り組んでもらおうとするならば
今日、明日を少しでもラクに暮らせる「援助」がまず最初だと思う。
それが何なのかは人によって異なってくると思うけど。

直近のことが担保されて初めて将来のことにも考えが回せるように
心身のゆとりが出てくるものだと思う。

でも、実は、今日明日暮らすことだけで
精一杯という人だって少なくないんじゃないでしょうか。

日中独居・老老介護・認認介護。。。本当に多いです。

暮らしが先
あまりにも当たり前のことだけど、忘れてはいけないと感じています。

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暮らしから障害を観る

私たちは「私」という固有のメガネで目の前に起こることを見ている。
誰もこの「私」というメガネを外すことはできない。
はずしたら「私」が「私」でなくなっちゃう。
無色透明のありのままを見ることはできない。

当たり前のことなんだけど
この当たり前のことからスタートしていくと
認知症のある方への対応について
一見常識として定着していることでも
ものすごくおかしなことだということに気がつけるようになることってたくさんあるんです。

医師はその職業の特性上、疾患を診ています。
私たちリハスタッフは、障害と能力のプロとして要請されているし
仕事の場が地域、在宅へと展開されればされるほど
対象疾患が急性的ではなく慢性に経過するものであればあるほど
暮らしから障害を観ることが要求されてきます。

この観点を忘れちゃいけないんだと、日々感じています。

障害から暮らしを観るのではなくて、暮らしから障害を観るのだと。

最初に暮らしがあるのだということを。

介護保険の利用者の方に対して
「活動・参加」が焦点化されてきているのは、とても良いことだと思う。

ただ、気をつけなくちゃいけないことが
ときどき置いてきぼりにされているような気がしてなりません。

廃用にならないように、引きこもりから脱することができるように
家から出る機会を模索しましょう
って、流れにときどき違和感を感じることもあります。

もともと、いわゆる活動的な方で外出が好きで。っていう方が
高齢に伴い、あるいは種々の障害によって、外出しなくなり
って言うんだったら、お出かけしましょうよって誘う
あるいは、お出かけできるように働きかけることはとても重要なことだと考えています。

けれど、もともとあんまり人と関わるのが好きではなくて
ひとりで静かに過ごす時間が好きで
そういう方に対して、外に出て人と交流しましょうって働きかけるのはどうかなーと思うのです。

どんな風に過ごしてきたか、過ごすことを望むか。ということは
まさしくその方その方によって、まったく違っていて、良い悪いの問題で語れることではありません。
年をとって、廃用にならないように、認知症にならないように、という観点から
暮らしぶりを変えるのは、一歩間違うと、たとえ結果としてであったとしても
今までのその方の暮らし方、生き方をも否定することになりかねません。
それって本末転倒ではないでしょうか。

高齢者に対して量的改善だけを求めるのは、生きものとしての人間の否定につながりかねない。
ICFの活動・参加は、誰かの指標にもとづいて奨励されているものではなくて
その方お一人お一人の援助のために作られた概念であるということを決して忘れてはいけない
正しい暮らし方、望ましい暮らし方などがあるわけがない

介護予防、生活習慣病予防というのは手段であって目的ではない
障害から暮らしを観るのではなくて、暮らしから障害を観る
介護予防できれば、認知症予防できれば、生活習慣病予防ができれば
より自分らしく暮らすことができやすくなる

暮らしが先

そこを取り違えてしまっては、いけないのだと強く感じています。

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講演@在宅医療トレーニングセンター

平成29年7月4日(火)に
神奈川県医師会在宅医療トレーニングセンターさんに伺い
「認知症のある方のもう1つの言葉〜能力を見いだし能力に働きかける」
というタイトルで講演をしてきました。

在宅で認知症のある方に関わるヘルパーさんやケアマネさん
看護師さんや介護職の方などなど多岐にわたる職種の方にご参加いただいたとのこと
ものすっごく蒸し暑かったから、みなさん上気したお顔で来室されていました。
私もちょっと歩いただけで汗びっしょりになりましたもの。
そんな中、担当のIさんがこまめに空調の確認をしてくだったおかげもあって
かなりお部屋の中は快適でお話に集中して耳を傾けてくださった方が多かったんじゃないかと感じました。
おつかれさまでした。

Iさんには事前の準備段階からいつもきめ細やかに明確にご対応いただき
大変感謝しております。
どうもありがとうございました。

認知症のある方への対応の中でも
声かけにポイントを絞ったお話と
ちょっとだけですが、演習にも挑戦していただきました。
いかがだったでしょうか?

結果として起こっている表面的な事象だけをみて
どうしようと考えてもブレークスルーは生まれません。

結果として起こっている一見不合理な言動の中にも
認知症のある方の能力がちゃんと投影されています。

だからこそ
私たちが対応の工夫をする意義があります。

そのことをお伝えすることができてとても嬉しく思いました (^^)

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POST記事 連載中

POST
PTOTSTの働き方・学び方発見サイトさんに
2017年7月1日
「そのそも活動・参加とは何なのか 認知症のある方を担当したら」という
私の記事が掲載されました。

たくさんの方にお立ち寄りいただき嬉しい限りです m(_ _)m

ご自宅にいる認知症のある方は
一日が長く感じられる場合もよくあります。
施設にいる認知症のある方を担当していると
他部門からの「徘徊しないように何かできることない?」
などという要請を受けることもあるでしょう。

結果として現れている表面的な事象に対して
「じゃあ、どうしようか」と考える思考パターンは
もう卒業しませんか?

他の対象疾患を抱える方に対して
目の前に起こっていることから障害と能力を明確化していく
という思考パターンをトレーニングされてきたリハスタッフであれば
認知症のある方に対しても同様の思考パターンで向き合えるはずです。

認知症のある方への活動・参加ということを考える。ということは
ICFの「活動・参加」という概念の本質に深く向き合う。ということを
否が応でも要求されるようになります。
その過程は、辛いこともありますが
認知症のある方に対してだけでなく
リハスタッフが担当している他の対象疾患を抱える方に対しても
一歩深いところでの洞察が働くようになると感じています。

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