Category: よっしーずボイス(ブログ)

介助者の受けとめ方

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介助者は短期記憶が保たれていますので
(保たれているということが当たり前なので)
自分には短期記憶があるということを実感しにくいものです。
だから、短期記憶が低下している状態をなかなか想像できません。

先の例では
「ちゃんと声をかけてから動作誘導までしたのに
突然怒り出した〇〇さん」という受けとめ方になりがちです。
表面に現れた事象だけを切り取って
受けとめてしまいがちです。

記憶の連続性が低下している認知症のある方が
局面だけ切り取って理解するように
記憶の連続性がある故にこそ介助者が
局面だけ切り取って理解してしまう。

そういうことがいろいろな場面で起こっています。

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何が起こっていたのか

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短期記憶が著明に低下している方は
座ってと言われた瞬間は理解できているけれど
いざ、座ろうとして身体の向きを変えて
視界からイスが見えなくなったら
イスの存在を「忘れてしまう」
動作誘導をされた時には
座るためにしゃがむんだ…ということを
「忘れている」ので
動作誘導が動作誘導として理解されずに
「押される」として受けとめてしまいます。

そしたら、当然嫌がりますよね。
ひっくり返りそうで怖いですもの。

ところが、このような場面を
介助者がどのように受けとめるかというと…

続きはまた明日!

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観察から症状を見いだす

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認知症のある方の症状が
どんな風に暮らしの困難となって現れているのか
介助者が本当にはわかっていないことによって
悪循環になってしまっていることって
すごくたくさんあります。

症状そのものは知っている
目の前に起こっていることは見えている
でも、起こっていることと症状とを
結びつけて考えることができない。という…

たとえば
「イスに座って」と声をかけたら
「はい」って言われたのに
座っていただくために動作誘導をしたら
突然怒り出してしまった。とか。

さて、何が起こっていたのでしょうか?
続きは明日!

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食事介助の研修会

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来月、9月8日(日)13:00〜16:15
東京都港区にある虎ノ門病院の3階講堂にて
「食べる」ことの援助−今起こっていることと今後への提案−
という研修会が作業療法総合研究所さんの主催で開催されます。

作業療法士でなくても神奈川県以外の方でも参加可能です。

食事という場面は、生命に直結しているにもかかわらず
介護でも看護でもリハ職でも
卒前においても、卒後の研修においても
きちんと学びの場が用意されていないのが現状です。
「飲込みの確認」と「相手のペースに合わせて介助する」
たいていの方はこの2つくらいしか教わっていないのではないでしょうか。
望ましいスプーン操作としてはいけない操作を
教わりましたでしょうか?

指導されなければ、食事の場で何が起こっているのか
わからない。
でも、教えてもらえれば、何が起こっているのか
わかるようになります。

食事介助で困っている方はもちろん
「食べさせる」ことに自信がある方にも
ぜひ、ご参加いただきたいと思っています。

食事は生命に直結している場です。
食事は究極の手続き記憶です。
重度の認知症のある方でも
食事介助だけで食べ方が変わります。

詳細は、作業療法総合研究所

【開催案内】にてご確認ください。

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客よし店よし世間よし

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私がこの言葉を知ったのは何年か前
TVで鶴瓶が言ってたのを、ながら聞きしたのが最初です。

もともとは近江商人の言葉とか。
この言葉を聞いた時になるほど!と思いました。

商売は続くことが大事。
続くことが大事といえばチームワーク
連携を考える時にも使える考え方だと思いました。

たとえば
多職種にOTが理解されにくくて何かあったとして
理解されにくいままでも
現状よりも対象者のために状況がよくなる方法を考える。
OTを説明して理解を求めたり
相手を変えるんじゃなくて
「三方よし」の考え方で方法を考える。

「客よし店よし世間よし」
は、結果としてみんな嬉しい状態だから
みんな嬉しい結果にという方向から考える。

「相手を変える」んじゃなくて
「状況を変える」と
結果として状況に必要な分だけ
相手が変わったりもする。

昔の人が言ってた言葉って
含蓄が深いです。

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出会いに感謝

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お仕事を通して
さまざまな方と出会うけれど
感じのいい、気持ちのいい方が多くて
とてもHappyな気持ちになります (^^)

そういう出会いによって
私もまた鍛えられる。

一歩踏み出したことにより
新たな出会いがあり
その出会いによって次の一歩を後押しされる。

とてもとてもラッキーだと感じています。
決して当たり前のことじゃない。
本当にラッキーなんだと。

その出会いに感謝し頑張ろうって思える。

まだまだ暑い日が続きますが
みなさまもどうぞご自愛くださいm(_ _)m

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能力は状況と程度によりけり

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学生に対しても
認知症のある方に対しても
能力は状況と程度によりけり発揮される
と考えています。

だから
「できない」と言ってるだけじゃなくて
どうしたらできるか、考える。

どうしてできないのか原因を考える
のではなくて
どうしたらできるようになるのか
これからを考える。

どうしたら、を考えるのには
場面設定ーどういう状況でならどのくらい
できるか…ということを考える。

これって当たり前のようでいて
案外とても大事なことです。

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魔法みたいなこと

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毎日の暮らしの中で
地道に積み重ねていくことの大切さを
深く感じています。

でも、ときどき
魔法みたいなことが起こる。

そうか!
って、疑いようもなく合点がいくような。

 

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