「あれ?立てた」5

トランスファーの場面で
膝も股関節も屈曲してしまい
全身に過剰に力が入って硬くなってしまう方だと
重介助になってしまいます。

その方、ベッドで端座位をとって靴の脱ぎ履きをする時に
コロンと後方にひっくり返りそうになりませんか?

仰向けに寝ていても
全身がまるで一本の丸太のようにガチガチになっていませんか?
骨盤と肩甲帯の間で分離運動ができていない状態ではありませんか?

このような状態像の方は
「筋力低下のために移乗動作全介助」と誤認されることが多いものですが
表面的に関節可動域訓練や大腿四頭筋の筋力強化などをしているだけだと
逆効果になってしまい本当に筋力低下を起こし寝たきりになってしまう恐れが非常に高いケースです。

そのような方法は
ご本人にとっても介助する人にとっても良いコトがありません。
今現在も将来にわたっても。

もしも膝や股関節に屈曲拘縮を起こしていて
トランスファーの時に足が伸びなかったとしても
ベッドに寝ていただいた時に伸展制限がマイナス30度くらいであれば
トランスファーの自立度が向上し介助量軽減できる可能性が高いです。
立ち上がりの時の身体の使い方が改善し
立位保持の時に下肢で自重を支えられるようになる可能性が高いです。

どうするかというと。。。(続く)

  

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