「認知症のある方には、褒めてあげることが大事」
とは、ある種、ケアの常識のようになっていて
いろいろなところで聞きますが
よくよく考えてみると随分おかしな言葉でもあって
そのことについては、既に何回もこのブログでも書いています。
どうせ褒めるなら
「なんでもいいから褒めましょう」「一日一回は褒めましょう」
ではなくて
認知症のある方が大切にしているコト
特性が発揮されている側面について
事実を根拠に具体的に賞賛したり共感したり
「勉強になります」って伝えたら良いのではないでしょうか。
結果として賞賛せずにはいられなくなる
気がついたら自然に賞賛していた
というように
認知症のある方が
このような心身の状態にあるにもかかわらず
一生懸命頑張って努力して暮らそうとしている
ここの部分をこそ、深く実感・理解できるような自分になることを目的として
認知症のある方に接したら良いのではないでしょうか。
「褒める」という対人援助職の行為の底にある
こちら側の意図・理解の深度は明確に相手に伝わっています。
認知症のある方に真摯に向き合い続ける方なら
認知症のある方の感受性の鋭敏さを実感する体験をたくさん重ねていられるはずです。
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