臨床あるある(座り方↑ // 立上がり↑)

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たとえ、自力では立ち上がれない人でも
座れないという人は非常に少ない。
ただ、その座り方が後方へひっくり返るようにドシンとなってしまうけど。

こういう場合には
立ち上がりは重心の移動方向に気をつけた全介助で行い
座る練習を恊働して行います。

言語的指示は
「音がしないようにそーっと静かに座る練習をしましょう」

最初はお一人ではできないので
座る時の重心の移動方向の練習を動作介助も含めて行います。

たいていの場合に
体幹の前傾と前方への体重移動が困難なことが多いので
腰部を伸張するように気をつけて介助をします。

そうすると
だんだんと肩甲帯のretractionを起こさないように軽介助するだけで
音がしないようにそーっと静かに
つまり重心の移動方向を自分で気をつけて座ることができるようになります。

それができるようになると
立ち上がり全介助だった方が軽介助で
立ち上がり軽介助だった方は自力で
立ち上がれるようになってきます。

(続く) 

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