リハビリ手帳のページ

リハビリ手帳普及事業　正式運用開始案内

2025年6月

神奈川県理学療法士会・作業療法士会・言語聴覚士会の三士会が協働で取り組んで参りました「リハビリ手帳普及事業」が、2025年6月より正式に運用を開始いたします。

本事業は、神奈川県在住のリハビリ対象者およびそのご家族が、リハビリ専門職による評価や助言を紙媒体として保管・活用することで、共にサポートする医療・介護従事者との多職種間における円滑な情報共有を図り、地域におけるリハビリ支援の質向上を目指すものです。

2019年に超高齢社会に対応した医療提供体制や地域包括ケアシステムの構築のため、神奈川県では「地域医療介護連携ガイドライン」を策定し、今年4月に改訂版を提示しております。また国においても、全国保健医療情報ネットワークの構築が進められており、県内でも地域ごとに医療・介護関係者が主体となってネットワークを整備し、多職種連携による包括的な医療情報の共有体制が推進されています。

一方で、クラウド上での情報共有が一部地域で導入されているものの、多くの在宅医療・介護現場では依然として紙媒体による情報伝達が主流であり、DX（デジタルトランスフォーメーション）への移行が求められています。そうした中、リハビリ専門職としての対応力強化および提案力の向上を図るため、三士会が連携し、まずは紙媒体による「リハビリ手帳」を情報共有ツールとして普及させることを目指しております。

本事業の推進にあたっては、2020年より三士会が協働し、内容の検討や施設への案内、モニタリング調査やアンケート実施、各士会ホームページ・SNSでの情報発信などを継続して実施して参りました。ご助言をいただいた多くのリハビリ専門職および関係職種の皆様に深く感謝申し上げます。すべてのご意見を反映することは叶いませんでしたが、慎重な協議を重ねた上で、このたびの正式運用に至りました。

リハビリ手帳はA4サイズのレール式クリアファイルを基本とし、「案内文」「基本情報」「医療機関・介護保険・障害福祉サービスに関する情報」「ADL」「基本動作」「嚥下機能」「トイレ動作」など、10枚の基本シートで構成されております。必要に応じて、各士会ホームページより追加シートをダウンロードし、綴じてご使用いただくことが可能です。リハビリ手帳の配布を希望される場合は、各士会ホームページの専用フォームよりご依頼ください。なお、クリアファイルの使用にこだわらず、必要なデータを各施設でダウンロード・印刷してご活用いただく方法も推奨しております。

今後も皆様からのご意見を反映し、内容の改善やシートの拡充を進めて参ります。リハビリ手帳の進捗や関連情報については、各士会のホームページにて随時ご確認ください。

最後に、引き続き本事業へのご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。あわせて、今後の参考とさせていただくためのアンケートもご用意しておりますので、ぜひご協力のほどよろしくお願いいたします。

アンケート

https://docs.google.com/forms/d/17-IuZxZquZAeWJVSQeKXOLya-z1dq3-3VupxqKWpj8g/viewform?edit_requested=true