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会長あいさつ 2022年

会長 神保武則

 2022年5月22日(日)に第9回一般社団法人神奈川県作業療法士会(県士会)社員総会が開催されました。未だCOVID-19 の感染状況の見通しが立たない中、今回もWeb開催とさせていただきました。参加して頂いた代議員の皆様に対しましては、改めてこの場をお借り致しまして感謝申し上げます。

 本総会では、代議員からの県士会組織活動や事業予算に関する厳しい問いもありました。改めての職能団体組織とし組織の適切な運営を見直す必要性を感じた次第です。これからは、更に気持ちを引き締め、会員に向き合う組織体制を堅持する任を全うしていきたいと思います。一方、「今までよりも身近に感じられる県士会になってきている」と言う声も掛けられております。本当にありがたく思います。当会は会員の一人ひとりの協力と理解で成り立っております。皆様の一つ一つの意見は当会の活動には、なくてはならない動力源です。引き続き更なる御支援と御協力の程、宜しくお願い申し上げます。

 さて、昨年度より「成長する神奈川県士会」をメインテーマとして当会は活動を維持してきました。それは、様々な課題を整理するための情報収集の年度でもありました。まだまだ不足のこともありますが、本年度からは少しずつ、いくつかの課題に対応し、会員とともに当会の所属意識を高め、我々作業療法士が組織力をもってあらゆることに立ち向かえる体力を養い、「成長する神奈川県士会」を描いていけるよう取り組んで参りたいと思います。

“成長を遂げるための当会の課題は何か
そして成長の先には何があるのか“

 少しずつ見えてきた幾つかの課題として「作業療法士は如何にその専門職としての存在意義を医療・福祉・介護・就労・教育・行政・自治体等に表出できるのか」、「県内の作業療法士の連携はあるのか。共通言語は何か」、「新しい作業療法士たちに向けたメッセージは発信できているのか」、「作業療法士になりたい人たちの発掘は十分か」、「会員は作業療法啓発活動に主体的に参加できているか」等、我々の土台となる足場の組み立てに関する課題が見えます。そしてその先の将来を見据え、より良い県民生活を支える医療専門職団体とし、「高齢社会と少子社会に対応できる具体的な戦略や体力はあるか」、「将来の作業療法士としての職域確保、そして社会ニーズと供給バランスはどの程度の期待が抱けるのか」等、土台の上に構築する社会ニーズに対応した課題など、多くを垣間見ることができます。

 時『とき』は未来に向け、良くも悪くも経過していきます。具体的に当会の未来構想が会員の皆と共有できるよう、適切な時間軸に触れ、対応できる力を備え、作業療法士として、そして強靭な職能団体として成長を支えるための準備をしていきたいと考えます。

 ご存じのように日本作業療法士協会(OT協会)は2023年度に組織改編を致します。これは、作業療法士たちの組織力を試す『とき』を迎えたことを示唆します。OT協会組織率は60%を切りました(当会:70%強)。様々な局面に立ち向かうには当会の組織力も極めて重要となります。OT協会は、2025年度に「協会員=士会員」の設立を予定しており、OT協会と一体化した各47都道府県士会の協力体制基盤の構想を描いています。これらは全国にいる作業療法士の組織力を堅持する上で極めて重要となります。現在、当会も組織改編を検討しているところです。当会らしい特色ある組織図に改編する予定です。10年後、そして20年後の作業療法士が今よりも更に輝けるよう、皆様とともに未来志向の職能団体を目指し努力して参りたいと思います。

 皆様の御理解と御協力を頂けますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。

一般社団法人神奈川県作業療法士会
会長 神保武則

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