活動内容
学術部は、士会員に対する基礎教育以降の学術活動支援を目的とし、臨床実践能力の育成を目指しています。また、会員間の学術的知識・技能の共有を促進し、「ともに学び、助け合う」ことを援助します。そのために、研修会の企画・運営、学術誌の編集・発行、研究助成事業の運営を行なっていきます。
学会支援課は,神奈川県士会員ならびに神奈川県民の皆様のための学術的研鑽の場である神奈川県作業療法学会ならびに臨床作業療法大会が,スムーズに遂行されるように支援することを目的に,学会運営手引き書(マニュアル)や学会規約の作成を行います.
活動計画(2025年度)
スキルアップ研修会事業
臨床専門領域の知識・技術の向上を目的とします。
身体障害分野、精神障害分野、小児・発達分野,教育,研究分野などの研修会を令和7年度はzoomを使用したオンライン形式と対面式研修会で10回程度実施する予定です。
学術誌刊行事業
士会発展に寄与する研究・実践の知見を会員間で共有するとともに、士会の研究・実践活動を内外へ広報すること目的とします。
『神奈川作業療法研究 The Journal of Kanagawa Occupational Therapy Research 2025. Vol. 15』の編集・発行を行なう予定です。
オンライン投稿・査読システムの「Editorial Manager」を導入し.投稿者の利便性,編集班員および査読委員の省力化を図ります。また、論文の速報性を高めることと学術誌の保存上の便宜を図る目的で「科学技術情報発信・流通総合システム(J-STAGE)」上での電子媒体(PDF形式)による論文の掲載を予定します。
研究助成事業
会員間での知見の共有、活動の広報を目的とし、一般会員向けおよび若手会員向け研究の2課題を推薦予定します。
研究I:研究組織は2法人以上(研究分担者は神奈川県士会員を1名以上含む).
研究II:研究代表者は免許取得7年目以下で,研究組織は1法人以上.
また関連学会への応募や神奈川作業療法研究および作業療法への投稿にて成果を公表する予定です。
研究倫理審査委員会(仮称)の設置
神奈川県作業療法士会の正会員が行う、人を対象として行われる作業療法学研究が「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」の趣旨に準拠しているか否かを倫理的および科学的観点から公正に審査することを目的して、研究倫理審査委員会を設置する準備を行なっていきます。
2025年度 第20回神奈川県作業療法学会の企画および運営支援
2025年度 第7回神奈川県臨床作業療法大会の企画および運営支援
構成部員の紹介
| 担当理事 | 部長 | 佐々木秀一 (北里大学病院) |
| 副部長 | 青木啓一郎(昭和医科大学保健医療学部リハビリテーション学科作業療法学専攻) |
担当理事からのひと言
学術部を担当させて頂きます佐々木秀一と申します.この伝統ある学術部を担当し,今年度もスキルアップ研修会事業、学術誌刊行事業、研究助成事業の3本柱を中心とし、学術部では会員間の知識と技術の共有を推進することを目的として活動していきます。
当士会の会員は,現在2300名を超えており,その中でも5年目以下の若手が多くを占めております.スキルアップ研修会事業では,そんな若手でも明日から臨床で使える理論の内容となっております.また,研究というと若手には敷居が高く思われがちですが,臨床家にとって臨床研究を行うことは,日々の臨床業務の中で湧き上がる疑問を明らかにしていく手段であり,自己の臨床能力を上げ患者様に還元し,作業療法の発展につながる重要な位置付けにあると思います.そうした研究にも皆様にとって身近なものとなる企画や研修会等などで情報を発信できる環境を整えていきたいと考えております.学術誌刊行事業では,投稿者が得られた知見を素早く,楽に投稿できるようにオンライン投稿・査読システムの「Editorial Manager」を導入しました.また、論文の速報性を高める目的で「科学技術情報発信・流通総合システム(J-STAGE)」上で論文の掲載を予定します。J-STAGEはオープンアクセスとなっており,本会会員による学術研究活動の成果を国内外に対して早期に発信できることになります.是非,多くご活用いただき,日頃の実践報告をお願いしたいと思います.研究助成事業に関しては,若手の先生方にも研究を積極的に支援する体制を整備して参りました.こちらも合わせてご活用いただきたいと思います.
当県士会の作業療法士が神奈川県から日本全国,さらに世界へ素晴らしい知見,経験を発信できるよう学術部が少しでも貢献できるよう頑張りたいと思っております.皆様の一人一人の力が必要です.神奈川県の作業療法を共に盛り上げて参りましょう.どうぞよろしくお願いします.
(文責:佐々木秀一)
学会の歴史は県士会の歴史とも言えます.当会においては,1987年(昭和62年)3月7日に第1回神奈川県作業療法学会が行われて以降、隔年で開催されています。その後会員数の増加に伴い,より多くの学術研鑽の場を皆様に提供できるよう,2012年(平成24年)4月15日に第1回神奈川県臨床作業療法大会が開催され,以後各々交互に実施しております.
県学会および臨床大会は作業療法士である多くの士会員が一同に介し,最新の医療・介護・福祉の技術や制度といった知識の研鑽と,意見の交換ができる非常に有意義な場です.また士会員の学術的研鑽や県民公開講座を介し、神奈川県民の皆様への貢献を目指します.当学会支援課では,大会長および実行委員会がスムーズに県学会および臨床大会を企画・運営できるように,支援していきます.
(文責:青木啓一郎)







