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手続き記憶の活用

手続き記憶の活用認知症のある方は、その疾患特性上、新たなことを覚えたくても覚えられない…という状態です。
作業療法士として、Act.や体操やレクの提供を考える時に留意しなければならないのはこのコトです。

私たちが「何かする」時には、ワーキングメモリが作動しています。
その能力が低下してしまうと、
言われたとおり何かする時には
「する」ということだけで、いっぱいいっぱいになってしまうのです。

何かしている時のおもしろさや心地よさを感じるところまでいかずに、
不全感や疲労感しか残らなかったりするのは、
果たして本当に良いことでしょうか?
たとえ、作業療法士の援助で表面的に何か「できた」としても。

それよりも、昔とった杵柄…手続き記憶を活用しましょう。

たとえば
体操の本をネタ元に作業療法士が考えた体操では、
なかなかお身体を動かすことのない方でも、
ラジオ体操第一の音楽をかけると、
いつの間にかお身体を動かしていたり、
手拍子をしている姿をよくみかけます。

お年寄りの生活歴を考慮し、
かつて慣れ親しんでいたであろう行為のエッセンスを
今のできる課題の中に見出し、アレンジして提供する
…これって、作業療法士ならではできること。ではないでしょうか。

具体的なアイディアは、このカテゴリーの記事でおいおい紹介していきます!

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