Tag Archive: 実習指導

10月 05 2017

目標設定の研修会ver.2@OT Lab New!!



平成29年11月12日(日)に
昭和大学にて作業療法総合研究所さんの主催で
「対象者と恊働して良い目標が設定できる作業療法士になろう」
という研修会が開催されます。

受付が開始されましたので
興味のある方は、まずは是非上記ページをクリックして概要をご確認ください。

リハの知識や技術は、ものすごい勢いでたくさんの知見が集積されてきています。
それは対象者の方にとってとても良いことだと思いますし
たくさんの先人の努力の積み重ねに深く思いをいたします。

けれど、少し、疑問に思うこともあります。

肝心要の基本が疎かになってるんじゃないかな?

知見が集積されればされるほど
良いと言われていることや
推奨されていることに
目の前の対象者の方をあてはめてしまう。。。
対象者の方を良くしたいと思うからこそ
結果を出したいと焦る気持ちはよくわかりますが
どんなに良いと言われていることでも
100人のうち99人に効果があると言われていることでも
目の前の対象者の方に合わなかったら
その方にとっては100%不適切。ということになってしまいます。

検査ではない、評価を評価として行えること
推測ではなくて、評価を評価として行えること
目標を目標というカタチで設定できること
これらができて初めて、PDCAサイクルを回すことができる。
その時その場のその関係性において
適切なことを為しているか、為せているか
判断ができる。
その責任を負う。

目標を目標というカタチで設定できるからこそ
セラピストのセラピストたる所以だと考えています。

3年前に開催した時には、たくさんの方に参加していただきました。
OT LabさんのFacebookにあるコメント
https://m.facebook.com/story.p……7222069907
私のこちらのブログに掲載した記事
http://kana-ot.jp/wp/yosshi/13……um=twitter

実は、9月30日のシーティング・コンサルタント協会さん主催の研修会でも
「以前に目標設定の研修会に参加しました。すごくわかりやすかったです。」
とお声かけいただきました。

口はばったいことを言いますが
たぶん、日本の作業療法士の中でも相当、明確に言語化して目標設定の話ができている方だと思います (^^;

目標設定について
「そのうち、わかるようになるよ」
「頭ではわかっているんだけど、うまく言えないだけ」
実習指導者や教員から、そう言われたって、学生さんからよく聞きますけど。。。

。。。(^^;


目標を目標というカタチで設定できないから
自己撞着に陥っちゃうんです。
そういう作業療法士にはなりたくないと思っている方。
でも、どうしたらよいのかわからなくて、苦しんでいる方、困っている方
そういう方に聞いてほしいです。
きっとお役に立てると自負しています。

あ、困っている方、興味のある方であれば
作業療法士でなくても、どなたでもご参加いただけます。
特に評価実習で目標設定に困ってしまった学生さん
今回、破格の参加費です。
なんと! ¥300円 !!

インターン実習に出る前に是非どうぞ☆

12月 28 2015

私がやってる実習ないない その4

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私は、学生さんが担当しているケースを通して
目標設定の過程の体験学習ができるように指導しています。

当院の後輩や
実習に来る学生さん
その他いろんな人に聞いたけど
目標設定を実習でちゃんと教えてもらってる人って少ない。
ほっんとーに、少ない。です。

「これは目標じゃないから直してって言われたけど
どうしたら目標になるのかわからない」
「目標と目標でないものの違いがわからない」
「これが目標って言われたけどよくわからない」

そういう声をたっくさーん聞いています (^^;

目標とは何ぞや?
ということを明確に言語化できない指導者が
学生さんに適切に指導できるはずがない。

ケースの目標はこうよ…って
目標だけを教えてもらっても
それでは学生さんにとって何の学びにもならない。

老年期や生活期での「漫然としたリハ」批判。
「認知症はわからない。難しい」という声。
これって実は
評価と目標設定の問題なのではないかと考えています。

担当しているケースを通して
「評価」と「目標設定」の過程をきっちり体験学習する
それが、私がやってる実習指導です。

そして案外多くの場合に
曖昧に為されてしまっている実習指導の問題の根幹が
実は、世に言われているようなアレコレなんかじゃなくて
「評価」と「目標設定」の過程の体験学習ができていない
ということなんじゃないかと考えています。

12月 25 2015

私がやってる実習ないない その3

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学生さんには
必ずその日一日の「今日の行動計画」を立てさせ、毎朝確認し
夕方のフィードバックの時に
学生さんから「今日の行動結果」を報告するように指導しています。

学生さんが行動観察ができないのは
慣れていないということもあるし
知識が不十分だということもあるけど
それだけじゃなくて
実は一番大きな理由が
「自分が何を観察しようとしているのか明確ではない」
ことに起因することがすごく多いんです。

場面を見る=観察できる
そんな風に誤解している。

場面には、あらゆる障害と能力と特性が反映されてるのに。

よくあるのが
「食事を見学します」って言うから
(食事の何を見るの?)って聞くと
まず、学生さんは「え?」となる (^^;

食事という場面では
姿勢も上肢機能も道具操作も認知も記憶も習慣的遂行機能も
口腔機能も対人関係能力もその他etc.etc.。。。
いろんな「はたらき」を見ることができる。
だからこそ
自分が何を見るのか、明確にしておかないと
何となく姿勢を見て、何となく上肢操作能力を見て、何となく…
ということになってしまいがち。

意図的観察ができないと
行動観察ができるようにはならない
ということをしっかと体験学習していただきます。

自分の意図を明確にするから明確に観察できる。
どこまで観察できて
観察しそこなってしまったところがどこなのかを明確にできる。
そして、じゃあ、どうするか
ということを具体的に考えやすくなります。
そこを夕方のフィードバックの時に確認します。

もうひとつ、大切なことは
フィードバックの時に
まず、大抵の学生さんは時系列にそってダラダラしゃべりますから
そうじゃなくて
結果、概要、大枠から詳細へと
概念の階層性を意識しながら
整理して報告するように指導しています。

そうすると
体験したことがらの「意味」を明確に学生さんが理解しやすくなります。
得るべき情報の曖昧さや見落としに一層気がつきやすくなったり
観察から得られた情報の優先性や関連性にも気がつきやすくなったりします。

12月 24 2015

私がやってる実習ないない その2

我慢のしどころ

学生さんの実習初日には
学生さんの机の上に
当院のパンフレット、8週間の予定表、1日のタイムスケジュール
これらをまとめて置いておきます。

指導者も忙しいから
「ごめんね。ちょっとだけ待ってて」
って学生さんを待たせてしまうこともあります。

そんな時に
学生さんが安心して時間をつぶせるように
読むことができる資料を用意しておきます。

だって経験ありません?
実習初日、初めての環境で、これからどうなるか予測できなくて
でも、姿勢を正して真っ正面を向いて
いつ来てくれるかわからない指導者をひたすら待つのが辛かった
…とか (^^;

もっと大切なことは
実習期間中の流れや1日の流れを
視覚情報として学生さんに伝えることです。

言葉でズラズラ説明されても
人は、体験していないことをイメージするのは難しいし
頭の中にも残りにくいから
視覚情報として提示した上で
初日の見学で一度得た視覚情報を行動として体験してもらいます。
そうすると学生さんは1日の流れをイメージしやすくなります。

大切なことは
必要な準備はちゃんとしておく
ということです。
当たり前ですが。

いいかげんな指導している人に限って
準備もいいかげんだったりする  (^^;
そういう人は臨床でも同じだったり (^^; アレ?

12月 22 2015

私がやってる実習ないない

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実習指導において
私はやってるけど、案外他の人はやってないことを
でも、やってみると良いと思うことをいくつか書いてみます。

私が学生さんにフィードバックをする時には
大量の裏紙を用意しておきます (^^)

学生さんの言っていることを書き出したり
学生さんに口頭で説明した内容を書いて渡すようにしています。

これは結構大切だと思いますよー
やってない指導者は多いようですが。

学生さんは指導者の説明を聞いている時に
うん、うんってうなづきながら聞いてる。
聞いてる時には、わかってる(気がしてる)
でも、いざ時間をおいて帰宅してから
デイリーノートに書こうとすると
わかってたはずなのに書けない。
経験ありません?自分が学生の時に (^^;

説明されてることは理解できたとしても
「書く」という言語表現は
明確にわかってないとできないもんです。

デイリーが書けないんじゃなくて
書く内容をわかってないから書けない。
でも、そのことをわかってないと
「何て書こうか考える」
いやいや…わからないことをいくら考えたって
書けるようにはならないってば (^^;
で、翌朝指導者に怒られたり…?

そんな風にならないように
説明したことを学生さんが的確に想起できるように
あらかじめ説明しながら紙に書いちゃえば
学生さんが帰宅してから読み返した時に
デイリーに書きやすくなったり
理解の定着を促すことにつながります。

学生さんの報告を聞く時にも
学生さんが言ってる内容を紙に書き出しておくと
論理的整合性の有無について
学生さんと指導者が明確に話題を共有できるようになります。

12月 10 2015

私はやらない実習あるある その4

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実習ネタが続いて恐縮ですが…

「実習は楽しく!」
「作業療法の楽しさを伝える」

ということは、私は考えておりません。

実習は楽しく。とか
作業療法の楽しさを伝える。とか
養成校の教員からも臨床家からも
ホントウによくよく聞く言葉ではありますが
私はそこは毛頭考えておりません。

その場は
「はぁ」とか言ってはいますけれど (^^;

だって
そういうのって
結果として起こることを目的化している
ワケでしょう?

実習が楽しくて、作業療法が楽しくて
学生さんも満足、指導者だって満足するでしょうが
そこを目的とした指導しかされなかったら
いざ、就職してから困るのは
そういう指導を受けた学生さんなんだよね。
そして、そういう臨床家に担当されてる対象者が
一番、困る思いをするんだよね。

実習で体験学習できることには限界があるけれど
だからこそ、必要なことをキッチリと体験学習できるように
適切に援助していく必要があると考えています。

何もリハの世界に限ったことではないと感じていますが
「結果として起こることの目的化」や
「手段や方法の目的化」って
あちこちでたくさん起こっていて
モノゴトの本質がすり替えられているように感じられてなりません。

12月 09 2015

私はやらない実習あるある その3

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私はやらない実習指導 その3
学生をむやみには褒めない。

実習だけをきりとって、どう学生を指導したらよいか
そんな風に考えている指導者は少なくないようですが
臨床家としての前体験として実習があるのだという視点で
私は考えています。

学生さんの変容した行動については言語化して伝えますが
それは褒める必要があると考えているわけではありません。

褒められる指導を受ければ
褒められようとして行動するようになります。
それってヘンじゃない?

私たちは対人援助職として
対象者にとって必要で可能な行動変容を促すのが仕事です。
何も「すごいね」「ありがとう」って言われたくて
仕事をするわけじゃない。

「あなたのおかげです。ありがとう。」
そう言われて嬉しくないわけはないけれど
それは結果として起こることに過ぎなくて
そう言われることを目的としているわけじゃない。

宮大工の西岡常一さんも
「弟子を教える時には褒めない。
褒めれば褒められようとして仕事するようになる」
と言っていました。

リハの世界に限らないように感じているけれど
「結果として起こることの目的化」による誤解って
結構多いように感じています。

12月 08 2015

私はやらない実習あるある その2

我慢のしどころ

私はやらない実習指導 その2
「なぜ?」とは学生さんには尋ねない。

指導者が学生さんに「なぜ?」と尋ねるのには
2つの目的があると思う。

1つは、純粋に学生さんの思考過程が知りたかった時。
もう1つは、学生さんに思考過程の再考を促したい時。

でも
学生さんの立場にしたら
指導者に「なぜ?」って尋ねられるのって
プレッシャーですよね (^^;

学生さんに余分なプレッシャーを与えずに
目的が達成できるのであれば
そちらの方法を選びたいと考えています。

ふだんの学生さんの言動やフィードバックでのやりとりから
学生さんの思考過程はだいたい推測できるし
明確に確認したい時、その必要がある時には
「私には、あなたがこうやって考えているように受け取れるんだけど
実際のところ、どんな風に考えているのか教えてほしい」
って、その通りに尋ねれば良いと思っています。

そうでなくて
学生さんに思考過程の再考を促したいのだとしたら
情報収集した事実たちを紙に書き出して(ここが大事)
この事実Aとこの事実Bからこう考えたとしたら
この事実Cについては、どう考えたらよいのだろう?
情報と思考過程に論理的整合性がないことを指摘します。

そうすれば
学生さんは再考せざるを得ない。

「なぜ?」と尋ねられるよりも
より効率的に学生さんに指導できると考えています。

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