Tag: コミュニケーション

「今度いつ来る?」(完)

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たとえば
カレンダーがあるところだったら
カレンダーを使って説明する。

もし、カレンダーのない場所だったら
自分の手の指を使って
「今日ここが水曜日、これが木曜日、これが金曜日」
「水、木、金」
「今日、明日、あさって」
と説明したりしています。

時間の経過を
眼に見えるカタチで
指の位置関係を使って説明します。

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「今度いつ来る?」(続)

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「金曜日っていつ?」と聞かれたら
「金曜日は金曜日」なんて答えちゃいけない。

「今度いつ来る?」
という言葉で尋ねているのは
「今度来るまでにどのくらいかかるの?」
ということなんだ。

金曜日まで、どのくらい待てばいいのか
わからない。

「金曜日」という言葉はわかるけれど
今日と金曜日の時間の経過の関係性がイメージできない。
だから
「金曜日っていつ?」

じゃあ、どんな風に答えますか?
(明日へ続く)

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「今度いつ来る?」

我慢のしどころ

時々、認知症のある方が
「今度いつ来る?」
って、おっしゃます。

それは、(私が)いつ来るの?
だったり
(ご家族が)いつ来るの?
だったりします。

「金曜日に来る」と答えると
「そう、金曜日ね」
「金曜日っていつ?」とおっしゃいます。

あぁ、そうか。そうだよね。
そう思います。
(明日へ続く)

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準備の大切さ

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私は本当にラッキーだったと思う。

リハの養成校の時に
スプリントの授業で型紙をきちんととることの大切さを教わった。
別の授業ではAct.を対象者の方に提供する前に
実際に自分でやってみることが大切と教わった。

いずれも、準備の大切さを説く教えです。
同時に根底にあるもっと大切な思想も教わったと思う。

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怒りたくなったら

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人間だもの。

時には怒りたくなることだってある。
でも、怒っちゃマズい場合。

そんな時には
思いっきり笑顔を「作る」

しっかと口角を上げて
できれば歯が見えるくらい口も開けて
目尻も下げて

そうすると
怒れない。

「作った」笑顔だけど怒れなくなる。

とりあえず
怒らずには済むようになる。

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相手が大切にしていることを行動で示す

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それが信頼関係の第一歩。

礼儀を大切にしている人なら分離礼を行う。
楽しさを大切にしている人なら朗らかに接する。
おだやかな人なら声のトーンを低めにして接する。

相手が大切にしていることを理解して
こちらが行動で示すようにする。

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評価できるから対応できる

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気持ちだけでは何もできない。
根拠がなければ意味を伝えられない。

クリームパスタをコーヒーゼリーにつけてしまう。
否定するのでもなく、笑って受け入れるのでもなく
(一見正反対のように見えて同じことが違う形で起こっているだけ)
認知症のある方が「そうする必然」を考える。
(「そうする原因」があるのではなくて)

今、表面に起こっている現実だけを見るのではなく
結果として起こっている現実の中に
認知症のある方の障害も能力も現れている。
私たち、障害と能力のプロである作業療法士が寄与できるのは
まさにこの部分にあり、何よりも一番の強みであると考えています。

でも、作業療法士であれば誰でもできるとは思わないし
作業療法士でなければ他の職種の人にはできないとは思わない。
ただ、作業療法士が一番近道にいるとは思っています。

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クリームパスタとコーヒーゼリー(完)

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この時に大切なことは
〇〇してみたら?
◎◎したらいいんじゃない?
などと「自分が」思いつけることを360度列挙するのではなくて
(こういう考え方をする人は多いようですが、それは違います)

「ちゃんと眼で見てる」
「目の前にあるモノをモノとして見てる」のですから
この能力に働きかけるような工夫を考えます。

つまり
「黒いけれど麺つゆ」ではない
認識してもらえるような工夫をするにはどうしたらよいか?

たとえば
平たいお皿にゼリー型をひっくり返した形のまま
細かくしたり、崩したりしないで
立体を保った形のままで提供すれば
「麺つゆではない黒い塊」と見えると思います。
つまり、「能力」にはたらきかけて解決を図るのです。

現実的にはここまでで実用と考えますが
どうしても「デザート」として認識してほしい
要請があるとするなら
デザートらしい食器を工夫する
最終的には別個に提供するということになるかと考えます。

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