ヘンな言葉「立って食事介助してはいけない」

ネットを見ていると
手段の目的化にたくさん遭遇します。

先日は、こんな書き込みを見かけました。
「立って食事介助してはいけない」
「立って食事介助してる施設はよくない」
etc.

確かに立って食事介助するよりは座って食事介助した方が良いです。
でも、座って食事介助すれば良いというわけでもありません。

大切なことは
立って介助してはいけない理由は何か
座って介助した方が良い理由は何か
ということを明確に認識できているかどうかということです。

理由を認識せずに
「立って介助してはいけない」と言われたから
座って介助しているだけでは
結局立って介助しているのと同じことをしてしまう場合もあります。
もしも
「自分は座って食事介助してるから良い介助をしている」
と思い込んでいるとしたら
いくら座って介助していても、かえって立って介助するよりたちが悪いとも言えます。

逆に
立って介助していても
座って介助できないからこそ
いつもより意識して介助しているのならば
それは立派な介助だとも言えます。

立って食事介助してはいけない理由は何でしょう?

上から見下ろした介助は相手に失礼?
相手の顔が見えない?

それもあるかもしれません。
心理社会的な意味だけでなく
生命に関わるリスクもあるのです。

(続く)

 

 

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