講演後の質問で必ずといっていいくらい聞かれるのが
「他の人や職種の人に伝えるのにどうしたらいいでしょうか?」
「先生の話はよくわかるけど他の人は理解がない人もいるんです」
といった質問です。
気持ちはよくわかります。
私の話を聞いて理解してくれたからこそ
みんなに伝え実践して認知症のある方に寄与できるようになりたい
という志は本当に嬉しく心強く思います。
でも
「知る」≠「わかる」≠「できる」
私の話を聞いてわかっても、同じように実践できるとは限らない。
実践を伴わない言葉には、チカラがない。
まずは、自分が実践できるように。
認知症のある方は
関わり方によって変わってくるんだ
という体験を共有することが必要。
自分の関わりと、あの人との関わりとでは
認知症のある方の言動が違ってくるんだ
という異なる現実、もう一つの現実があるんだという
「どうしたら良いのか」という検討の前提要件を共有することが非常に重要だと考えています。
異なる前提、異なる体験を自覚せずに共有しなければ
検討のための意見が異なって当たり前です。
まずは、自分が認知症のある方の能力を80%引き出せるようになる。
実践してみせられるようになる。
そっちが先でそっちが重要
といつもお答えしています。
その理由は、もうひとつあります。
それは次回に。
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