病院を含めた施設での生活というのは
物理的にも心理的にもスペースが限られています。
見知らぬ第三者との共同生活という「場」です。
さらにそこに職員という別の第三者も加わっています。
自分自身の「場」が担保しにくい。
物理的に「逃げ場」がない。のです。
穏やかな「場」であればまだしも
そうでないこともあります。
そのような時に没頭できるAct.があるということは
精神的な「逃げ場」、「精神的なパーソナルスペース」
を確保することにもつながります。
そのような「場」があるということが
認知症のある方の情緒安定にもつながってきます。
見た目は同じように見えるかもしれません。
たとえば
「徘徊しないように何かできることをさせる」
ということと
「その方に適切なAct.を設定した結果として集中できる」
ということとは
表面同じように見えて
提供者が考えたことと
対象者自身の内面で起こっていること
のベクトルは全く正反対なのです。
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