HDS-Rをとるならば:追加

HDS-Rをとっておしまい!
にしない方が良いと考えています。

HDS-R20/30点以上の得点ができた方には
追加で「かなひろいテスト」をすることをオススメします。

文章を読んで意味把握もしながら、同時に「あ・い・う・え・お」に〇をする
という同時並行課題です。
浜松の金子満雄先生が考案されました。

私の経験ですが
HDS-Rが29点で、かなひろいテストが得点3、文意把握不可
HDS-Rが24点で、かなひろいテストが得点4、文意把握不可
HDS-Rが28点で、かなひろいテストが実施困難
という経験があります。

「HDS-Rが28点だから、29点だから、認知症じゃないね。」
「周囲の対応の問題じゃない?」
などの早計な判断は避けるべきだと考えています。

かなひろいテストの点数が低い場合には
既に何らかの暮らしの困難が起こっていることが多いけれど
たまに合う、挨拶や世間話程度の関係性やデイサービスなどの第三者的関係性では
「問題」が表面化しにくいこともまた多いと感じています。
実は、認知症状態にあるのに、記憶障害が前景化していないがために
「本人の性格のせいじゃない?」
「周囲の無理解のせいじゃない?」
という誤解が生じてしまい、対応が後手に回るおそれもあります。 

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