作業療法士だからできる

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私たちには大きな武器があります。

言葉だけに頼らずに「対象」と「場」を活用できます。

最初に言語を中心としたやりとりで「何を」するのか決める「場」を設けることは重要です。
でも、その「場」を言語だけに限定するのは、もったいないです。
それでは認知症のある方に対して不利益にしかなりません。

言語以外の方法で「何を」するのかを
認知症のある方と「相談」し合うことは可能です。
それはおそらく作業療法士が一番の近道にいる職種です。

そういうことができなければ
少なくとも、認知症のある方に対して適切な「活動・参加」を決定できなくなってしまいます。
決定する過程への参加の機会が保証されなくなってしまいます。

それで本当に良いのでしょうか?
認知症だから仕方がないことなのでしょうか?

私は決してそうは思いません。

状態によっては
HDS-R 0/30 点の方でも
「適切な」Activityを「恊働して決定する」ことは可能です。

私は作業療法士として
認知症のある方に対して
他の疾患の方が保証されている決定過程への参加と選択について、
認知症のある方にも同様の権利が保証できるような方法論の1つとして提案します。

言葉だけでは想起できない
絵カードでも再認できない
けれど体験を通してなら再認できる

そのような体験を私はたくさんしています。
それは私が作業療法士だからです。 

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