ふと
スティーブ・ジョブズの点と線の話を思い出しました。
あの
スタンフォード大学でのスピーチです。
「未来に先回りして点と点をつなげることはできない。
君たちにできるのは過去を振り返ってつなげることだけなんだ。
だから点と点がいつか何らかの形でつながると信じなければならない。」
もう1つ
関連して思い出した言葉があって
「計り知れない謎に理にかなった思考を寄せる」
アーシュラ・K・ル=グウィンの「西のはての年代記 Ⅱ ヴォイス」に出てくる言葉です。
「難しくてなかなかできない」と登場人物が言っています。
私たちには目の前に起こった「点」の意味=「線」がわからない。
どんな線の1つとして現れた点なのか、わかりようがない。
だから、その時々で「点」に応じていくだけしかできない。
「線」は後になってわかることもある。
でもそうやって応じた「点」の後には
知らず知らずに「線」ができてる。
そうやって自分で自分の「線」を描いている。
そう思うことがありました。
自分の目の前に現れる「点」が
どんな「線」になるのか、とてもわからないし
もしかしたら、ようやく見えたと思った「線」だって
最初に見えた時と後からでは違う「線」に見えることもあるかもしれない。
ただ、間違いなく言えるのは
「点」の応じ方は紛れもなくその時の自分なのだということ。
応じる過程で描かれた「線」は、たとえ、これから現れる「線」とは違っても
紛れもなくもう1つの「線」なのだということ。
そんなことを考えていました。
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