150歩への可能性

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そんな状態でも
ちゃんとした介助−スプーン操作をすれば
開口時に舌先が下の歯の付け根についた状態に戻る。

最重度の認知症のある方でも
残っている能力で
常に環境適応している。

食事介助中に
ムセの有無しか見ていないと
この変化に気がつけない。

人間を含めた大自然の神秘に比べれば
気づきの違いは、五十歩百歩かもしれない。

でも、50歩と100歩は厳然として違う。

その違いの差は
まだ気づけていない150歩への可能性を開いてくれる扉でもある
そう感じています。 

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