POST連載「こそあど言葉」使用の適否

POST PT・OT・STのための働き方発見サイト さんに
【認知症のある方を担当したら】その4 「こそあど言葉」使用の適否
が掲載されました!

こそあど言葉…知ってる?
そうそう「これ」「あれ」「それ」「どれ」

リハ中に何気なーく使ってる言葉だと思います。
Activityの最中、工程説明の時に「ここをこうして」とか
どう身体を動かすか説明の時に「右足をこうやって持ち上げて」とか

かく言う私も自分で言っててドキッとしたことがあります (^^;

認知症による構成障害がある方の場合には
「ここをこうして」「こうやって持ち上げて」という言語指示だと
隣に座って見比べられるような場面設定を工夫したつもりが
かえってわかりにくい…という状況になってしまいます。
(構成障害がないか、あってもごく軽度の状態であれば良い工夫なのですが)

構成障害がある方の場合には
「ここをこうして」を言葉で明確に伝えた方が良いのです。
「ここ」とは「どこを指しているのか」
「こうして」とは「何をどう動かすのか」

即座に言い換えができない場合には
案外、自分が工程を理解しているようで曖昧にしか理解していない
だから、つい、「こそあど言葉」を使ってしまっている
そういうケースが多いように感じています。

「こそあど言葉」使用の適否のカギは
言語理解力と構成障害と生活歴
どの能力がより保たれていて、どの能力がより低下しているのか
その判断にかかっています。 

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