Tag: 環境適応

就職1年目の方へ

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いかがでしょうか?
就職して半年が過ぎました。
お元気ですか?

職場にも少し慣れ始めて
職場の課題もうっすらと見え始めて
自らの非力さに悔しい思いをしたり
働くということの厳しさや困難を思い知ったり
本当の意味で学ぶことの大変さや面白さを感じたり
かも。ですね。

神奈川県作業療法士会では
下半期になって
士会主催の研修会がどんどん増えてきます。
業務に追われて研修どころではない
という方もいらっしゃるかとは思いますが
全部じゃなくても一部でもいいから
研修には出てください。

1年目は臨床実習で培われた「統合体験」を糧に
「学び方」を学ぶ大切な時期です。
できれば1年目で
遅くても3年目までに
「学び方」を学んでおかないと
学べない身体、学べない脳になってしまいます。
モチロン、何事も遅くはなし。ではありますが
後回ししたツケは当然払うことになります。

私は優秀で素晴らしいOTRをたくさん知っています。
同時にそうでないOTRもたくさん知っています。
全然、違うんですよ。
同じOTRでこの差は何だろう?と思ってしまうくらい。

自分が学ぶことへ費やした時間とお金と労力は
決して自分を裏切ることはありません。
身体がしんどい時はまず休養ですが
エネルギー補給できたら。。。ね。

 

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「食事」研修会終了!

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作業療法総合研究所さん主催の

「食べることの援助」研修会が無事終了しました〜!

会場をお貸しくださいました虎ノ門病院の方
運営にあたられたスタッフの方
そして「食事」について
重要視されていない現状にもかかわらず
貴重なお時間を割いて参加してくださった方
どうもありがとうございましたm(_ _)m

食事介助は誤解されています。
口の中に食塊を入れることができなくなったから
口の中に食塊を入れてあげればいい
ムセなければOK
ムセるのは対象者の障害で介助方法は無関係
そのように誤解されています。

でも決してそうじゃない。

最も重度の認知症のある方でも
平日一回介助を変えるだけで
食べ方が変わる。
そのくらい「食べる」潜在能力をもっていて
介助する側が知識がないために
潜在能力を発揮していただくことができない
それが現実に起こっていることなのです。

このことを伝える「場」を与えてくださって
本当にどうもありがとうございました。

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研修会「認知症」福岡会場

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合同会社geneさん主催で
平成25年9月22日(日)福岡建設会館にて
「認知症のある方への対応と評価」が開催されます。

まだお席に若干余裕がありそうですので
ご縁のある方は、お早めにどうぞm(_ _)m

詳細はこちらをご参照ください。
合同会社gene
http://www.gene-llc.jp
「リハスタッフのための認知症のある方への対応と評価
福岡会場」
http://www.gene-llc.jp/seminar_info/?id=1363399594-882637

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介助者の受けとめ方

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介助者は短期記憶が保たれていますので
(保たれているということが当たり前なので)
自分には短期記憶があるということを実感しにくいものです。
だから、短期記憶が低下している状態をなかなか想像できません。

先の例では
「ちゃんと声をかけてから動作誘導までしたのに
突然怒り出した〇〇さん」という受けとめ方になりがちです。
表面に現れた事象だけを切り取って
受けとめてしまいがちです。

記憶の連続性が低下している認知症のある方が
局面だけ切り取って理解するように
記憶の連続性がある故にこそ介助者が
局面だけ切り取って理解してしまう。

そういうことがいろいろな場面で起こっています。

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客よし店よし世間よし

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私がこの言葉を知ったのは何年か前
TVで鶴瓶が言ってたのを、ながら聞きしたのが最初です。

もともとは近江商人の言葉とか。
この言葉を聞いた時になるほど!と思いました。

商売は続くことが大事。
続くことが大事といえばチームワーク
連携を考える時にも使える考え方だと思いました。

たとえば
多職種にOTが理解されにくくて何かあったとして
理解されにくいままでも
現状よりも対象者のために状況がよくなる方法を考える。
OTを説明して理解を求めたり
相手を変えるんじゃなくて
「三方よし」の考え方で方法を考える。

「客よし店よし世間よし」
は、結果としてみんな嬉しい状態だから
みんな嬉しい結果にという方向から考える。

「相手を変える」んじゃなくて
「状況を変える」と
結果として状況に必要な分だけ
相手が変わったりもする。

昔の人が言ってた言葉って
含蓄が深いです。

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大いなる誤解

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認知症のある方の食べ方が悪いのは
認知症のある方の問題
認知症のある方に話が通じないのは
認知症のある方の問題

そう考えている人は
実はとても多いのですが
私にはとてもそんな風には思えません。

認知症のある方は
食べ方にちょっとした弱点がある。
ちょっとした弱点として
弱点は弱点のままに維持できるかどうか
弱点がより大きな困難になってしまうかどうかは
ご本人と介助者の相互関係によって決まる。
対応についても然り。

でも、そうは思ってない人も多い。
「自分の」問題としてではなくて
「相手の」問題として切り離してしまう人が多い。

「認知症のある方に
どう対応したらいいでしょうか」
という問いが
「自分がどう考えたらいいでしょうか」
という問いであってほしい。
「どうしたら問題が改善されるでしょうか」
という問いではなくて。

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1回量の大切さ

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食事介助をする時に
スプーンにどれだけの量の食塊をのせるか
その都度その都度感じ取りながら介助しています。

1回量が多すぎるそれだけの理由で
食べにくくなってしまうことだってあります。
1回量を適切に調整することで
食べ方が変わることだってあるんです。

スプーンに山盛り食塊をすくいとったり
大きく開口するからって
山盛りスプーンにのせたりしていませんか?

口の中に入れる=食事介助
ではなくて
食べることの援助=食事介助
なんです。

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名人芸ではなくて

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作業療法が作業療法として生き残るためには
名人芸にしてはいけないと思う。

般化可能に言語化できないと

感性の課題は大きいけれど
ある程度のトレーニングを積んだ人なら
それ相応の結果が出せるように

認知症のある方への対応についても
現状は適切なトレーニングそのものを受けられなくて
結果として適切に対応できにくい…という現状があるように感じられてなりません。

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