「座るー立つ」現状への疑問

立ち上がり方については

昭和大学で開催された

第12回神奈川県作業療法学会のワークショップはじめ 

いろいろな研修会や勉強会で説明していますが

巷でよく言われているような 

「身体を前傾して足の裏を意識してふんばって立つ」

という方法は

実はあんまり適切ではないのではないかと考えています。

臀部が接地した状態で いくら上体を前傾しても

この肢位での重心は

足底からの垂直線上より後方にあるので 

床反力を利用したら後方へ倒れるしかありません。

それでは立ち上がれないので

たいていの対象者の方は立ち上がるために 

腰部の筋を収縮することによって臀部を浮かしています。 

(あまり療法士によって明言されることはないようですが) 

実は、ここが分水嶺になると考えています。

 

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