短期目標「現状維持」長期目標「現状維持」
実際に私が見聞きした、リハ計画書の目標です。
嘘みたいなホントの話です。
これでは、「目標とは何か、がわかっていない」と自分で言っているも同然です。
今や、ご家族やご本人が同業者。ということも増えてきています。
同業者でなくても医療・保健・福祉に従事している方や
一般企業であっても、大企業に勤務されている方は目標管理を徹底されています。
むしろ、企業の方が目標管理には厳しいかもしれません。
本来であれば、対象が「人」という、「あぁすればこうなる」が通用しない
私たちの分野こそ、目標設定・目標達成の確認・対応の検討が必要だと思うのですが
目標はとりあえず書かれていればあまり検討されずに
治療方法について検討するパターンが多いように感じています。
日々の多忙さに追われ
目の前の切実さに追われて
目標については後回しにされてしまう。とか
目標設定の意義の重要性が実はあまり認識されていない。とか
あるんじゃないかな?
違うかな?
だから、いざ実習生や新人に目標を指導するときに
ちゃんと教えられない、言語化して説明できない場面に遭遇しても
その時に、実際に「臨床に役立つ目標設定の考え方」を探しても見当たらないから
諦めてしまう。。。ということはありませんか?
対象者に「やりたいこと」を尋ねても
「そんなものはない」
「暮らしに精一杯でそんなこと考えたこともない」
と言われてしまって、何と言っていいかわからず困ってしまった。
そんな経験をしている人は本当はすごく多いはずなんです。
ご家族がリハ計画書を読んでも
何もおっしゃらないかもしれないけれど
ご自身がきちんと目標設定をしている方なら
「目標設定ができているか、できていないか」がわかってしまいます。
言わないだけで。
私自身、ご家族に
「よく読み直してみたんですけど〇〇について確認させてください」と言われて
事前情報の病歴が違っていたことが判明したり
リスク管理について病状確認した時にリハ計画書をもとに説明した時に
「あぁ書いてありましたね」
と言われたことが複数回あります。
ご家族はきちんとリハ計画書を読んでくださっている
リハ計画書が信頼関係構築のとっかかりにもなるのだと感じています。
目標を目標というカタチで設定することさえ、できるようになれば
PDCAを回すことができるようになるから
的確に評価することができるようになり
自身で不足している情報を明確化できるようになり
何をどうしたら良いのかを明確化することができるようになります。
有効な試行錯誤ができるようになるのです。
おそらく、リハの、OTの分野で
目標設定に関して、カタチが重要、記述の仕方こそが重要
と言明したのは、私が一番最初だと思います。
目標設定について私が講演し始めたのが2014年からですから
もう10年以上前から公の場で提案してきています。
教育工学の第一人者である、沼野一男が著書の中で
「目標は記述の仕方が問われるべき」と記述したのが1986年ですから
教育分野で40年以上前から提唱されていることを
リハの分野ではまだ常識化できていないという現実があるのです。
これから目標設定について記事を書いていきますが
今すぐにでも知りたい、困っている方は_こちら_をご参照ください。
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