2年越しの希望がようやく叶いました!
行きたかった「竹中大工道具館」
行ってまいりました (^^)
こちらが入館する時のチケットです。
サイトも、左からすーっとこの鉋をかけていくシーンから始まります。
http://www.dougukan.jp
な・なんと
竹中大工道具館は、オール写真撮影OK!
SNSへの掲載も「問題ありません」と即答されました。
そんなワケで写真も撮ってきました。
新神戸から徒歩3分
建物の中に入ると、木の香りが漂っています。
1階から入って
エレベーターもしくは階段で、B1階とB2階にある展示を見学していくことになります。
コンパクトながら、たくさんの展示物があり密度が高い。
今回は体調もあって長くじっくり見学することはできなかったのですが
それでも見学できただけでもとても嬉しかったです (^^)
道具というものにも興味はあるのですが
私がとても興味をもっていたのが、宮大工さんの技と伝承についてです。
西岡常一さんという有名な宮大工さんの本を読み、映画も観に行きました。
今とは全く異なる時代の中で、1000年を経てもなお、堂々と存在している日本古来の建築物。
それらをどのように建て、その過程の中でどのように技を受け継ぎ伝承していくのか
技って、どんなに言語化を追求しても最終的には言葉にできない領域というものがあります。
その部分をどうやって伝えていくのか
私自身の実践と教育という側面から興味をもっていたんです。
新神戸に大工道具はもちろん、古来の宮大工や刀匠の紹介もあると知り
訪問することを考えていた矢先に座骨神経痛になり断念。
今回、ようやく訪問がかない本当に嬉しい。
凄いですよね。
木じゃなくて薄い布みたい。
西岡常一さんの本に
子どもの頃、師匠のおじいさんに、鉋をすっとかけて「こうするんや」って、向こうが透けて見える鉋屑を渡された
とあります。
到達すべきゴール、目標を明確に示し過程を任せる。
幼少の頃から将来の棟梁として育てられたそうです。
身体で覚える。頭で考えるより先に感覚をつかめるように
ということを大切にしていたのかな?と思いました。
また、中国や欧州では
鉋は押してかけるものだということを今回初めて知りました。
館内にビデオもたくさんあったのですが、確かに押して鉋をかけてる!
木の質に合わせ、また日本では繊細な加工を追求するために引いて鉋をかけるようになったのではないか
という説明文がありました。
こちらが西岡常一さんの直筆の資料
背筋がぞくっとしました。
きっちりと丁寧に記載されています。
宮大工たるもの、神社仏閣のみ手がけ自身の家も他の大工に依頼したという
西岡棟梁の仕事に向き合う姿勢が私の身体の奥に響いてきました。
館内の展示物は、実際に触って確かめられるように工夫されていて
(上の写真は展示だけですけど)
あっと言う間に時間が過ぎていきます。
じっくり長時間見学できるようになったら絶対もう一度行く!
と心に決めました。
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