OTがなにか特別なことを企画して
対象者の方を楽しませたりとか
認知リハやトレーニングをしたりとか
それはそれで要請されていることでもあるけど
一番大切なことが一番疎かになってる
それは、ご本人ご家族にとって
どうしたら少しでも暮らしやすくなるのか
そのためにどういう工夫をしたらいいのか
ということを、具体的に現実的に言語化して伝えること
だと思う。
こんな風にしたらいいですよ
…等というマニュアル本もあふれていますが
Aさんに有効なことが
Bさんには無効なことだっていっぱいあります。
目の前のご本人にとって
本当に有効な方法論でなければ意味がない。
OTは医学的知識をもっている(はずです)
医学的な状態像、知識をもっている医師が
暮らしの困難改善のための具体的なアドバイスをしているのは
少数例だと感じています。
暮らしの困難に直面する介護職の多くは
医学的知識をもっていないので
アドバイスが表面的な方法論のレベルにとどまりがちです。
OTは医学的知識をもっている(はずです)
暮らしの困難が起こる状況の分析をできる(はずです)
対象者の能力と障害と特性を把握できる(はずです)
医学的知識に基づいて暮らしの困難の改善案を
具体的現実的に模索し提案するような 架け橋になれる(はずです)
OTがした場面設定という枠組みの中で
対象者の表面的な言動を観察をするのが仕事ではなくて
そこで表面的にあらわれている言動から
対象者の能力と障害と特性を把握すること
そして
日々の暮らしの困難を改善するために
具体的現実的な対応を言語化すること
一番大切で一番求められているのに
何故か臨床の現場では
疎かにされてしまっていることのように感じています。
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