できないことの中にもできることがある

「認知症になってもできることがある」

最近、いろんなところでいろんな人が表明するようになりました。
本当にその通りだと感じています。

でも
私はもう一歩つっこんで
「できないことの中にもできることがある」
と言いたいと思います。

認知症になってもできることがある。
確かにその通りだと感じていますが、
でもそこに力点を置き過ぎてしまうと
できなくなった時によけいに辛くなってしまうんじゃないでしょうか。

「できることがある=OK」
という認識では、結局のところ本質的には
従来の「できない、わからない」という枠組みを超えることにはならないとも感じています。
視点の量的な転換にはなっても質的な転換には至っていないというか。。。

「できないことの中にもできることがある」
「できないことの中にもその人らしさがある」

私はそう感じています。

クリスティーン・ブライデンさんの
「私は誰になっていくの?」
「私は私になっていく」
という本は内容も素晴らしいですが
このタイトルが示していることも、とてつもなく深い。 

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