記憶の連続性の低下

記憶の連続性の低下SDATでは、中核症状の根幹は記憶の連続例の低下です。
近時記憶が障害されます。

今、その場で話したことは了解できるけれど
遠い昔のこともよく覚えているけれど
昨日のことは忘れてしまう
病状が進行すると、5分前、1分前のことも忘れてしまいます。

記憶のトレーニングが可能なのは
そのずっと前の状態にある方に対してで
このような状態像の方には
忘れてしまってもその人らしく暮らししていくために
どうしたらいいのか…を考えることのほうが重要です。
そのために
記憶の連続性の程度を把握している必要があるのです。

どのぐらい記憶の連続性が保たれているのか
内容によって連続性が異なるのかどうか
…これらは現状の困難の把握です。

でも、これだけではまだ片手落ちです。

困った時にどう対応する方なのか…をみておくことが肝要です。

自分でなんとかしようと努力工夫する方なのか
誰かに助けを求められる方なのか

表面的にあらわれる混乱や困難というものが
実は、自分で何とかしようとした結果
起こっていることだったりすることがままあります。

見た目に困ったこととしてあらわれることを
ただ単に注意したり咎めたりしても
対象者の方にとっても周囲の介助者にとっても
現実的には何のプラスももたらさないのです。

どこまでが
努力しようとした意図として行われていたのか
どこから
何をきっかけとして
その意図がズレてしまったのか

記憶の連続性の低下とともに
課題解決への対応のパターンをみていくことが重要です。 

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