認知症のある方への対応について、当たり前のように言われている言葉があります。
「褒めることが大事」「褒めてあげるといいよ」
でも、私はその言葉にずっと違和感を抱いていました。
ある日、その違和感の原因に思い至りました。
「褒めるって、目上の人が目下の人にむかってすることだ!」
たとえば、会社の社長がヒラの社員を褒めることはあっても、ヒラ社員が社長を褒める…なんてことはあり得ませんよね?
私が出会う認知症のある方は、たいてい私より年上です。
(これも年々、そうでなくなる可能性が高くなっているのですが…(^^; )
私が年上の方を褒めてあげる…なんて、すっごくヘン!
褒める…じゃなくて、ともに喜ぶ…じゃないのかなぁ?
「あなたができたことがあなたはうれしい。」
「あなたができたことが私もうれしい。」
これって、
「あなたができたことはえらいと思う。すごいね。」
とは、似て非なるもの。だと思います。
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