多様性を育て受け入れる

我慢のしどころ

認知症予防の本質的な対策というのは
実は、自分の中に多様性を育て受け入れるチカラを
涵養していくことなんだと考えています。

病理学的には、脳の中にアルツハイマー変性があるのに
症状がまったく表面化しなかったという修道女のケースは
規則正しい生活や不摂生をしない等生活習慣病から遠い生活だった
ということもあるとは思う。

でも、本質的には
修道女として
他者の多様性を積極的に自らの内に取り入れ
寛容であることの意味を問い直す実践を通して
多様性を育て受け入れてきた
…脳の回路の多様化なんだと思う。

私にバリデーションを教えてくださった
ビッキー・デクラーク・ルビン先生が
「たくさんの鍵盤を弾くこと」とおっしゃっていたのと
同じ意味だと思う。

脳の萎縮や変性、損傷などは
長い人生で避けられないけれど
ひとつの回路が機能しなくなっても他の回路で代替できるように

でも
これは「言うは易く行うは難し」そのものだとも思う。
凡人の私にとっては、すごく難しい…。

それでもなお
対人援助職として
本質的に求められている在りようなんだ
とも思っています。 

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