倫理・道徳ではなく知識と技術で

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私の講演内容は
現在は珍しいかもしれません。

認知症のある方への対応について
「優しく」「楽しく」「親切に」「相手を否定しない」等の
ギョーカイでよく言われているようなコトは一切言いません。

認知症は脳の病気によって
さまざまな暮らしの困難が引き起こされます。

決して寂しい病でも、構ってほしい病でもありません。

対人援助職としての基本は必要ですが
倫理・道徳的な態度だけで
脳卒中後遺症のある方の
運動麻痺やADLが改善するわけがないのと同様に
倫理・道徳的な態度を極めても、それだけで
認知症のある方の暮らしの困難が改善するわけがないのです。

必要なのは知識と技術であり
いかにそれらを日々の暮らしの中で活用できるのか
ということが問われているのだと考えています。 

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