困ったときほど要注意

イメージ_お堀認知症のある方が突然立ち上がろうとしたり、異食しようとしたり、暴力をふるいそうになっている場面に遭遇したら、まずは止めようとすると思います。

でも、その時の職員の言動を思い浮かべてみましょうか(^^;
たぶん、大多数の人が、大きな声で必死の形相でキツイ口調でドタドタと駆け寄るのではないでしょうか。

気持ちはわかりますが…
そんなことをしてしまうと、火に油を注いでしまうようなものなのです。

状況理解がちゃんとできる方なら、そもそもそんなことはしないのですから
そんなことをしてしまうということは、状況理解ができていない方であるということを意味しています。
それなのに、突然、職員がわーっと駆け寄ってきたりしたら、
認知症のある方にとっては、
わけもわからず駆け寄られた、怒鳴られた
…という認識しかもてないかもしれません。
たとえ、職員に悪気はなかったとしても、逆効果になってしまいます。

ましてや、視覚的被影響性の亢進している方などは、職員が意図せずに伝えてしまっている態度によって影響を受けて、ますます悪循環となってしまいます。

困ったときほど、急な対応を要するときほど、要注意。
まずは、自分自身のノンバーバルな在りように気をつけること。
おだやかな、やわらかな物腰で接することが
いつもより要求される場面だと考えています。

 

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