= 話すことを援助 ≠ 話を聞く

認知症のある方への対応の誤解というのは
ヤマほどありますが、そのひとつが
認知症のある方の話を聞くのではなくて
認知症のある方が話すことを援助するということ

同じように思われるかもですが
似て非なることです。

力点は、あくまでも認知症のある方
ということなんです。

「私たちが」認知症のある方の話を聞く
のではなくて
「認知症のある方が」話すことを援助する・促す

つまり
私たちが認知症のある方の話を聞くのは
認知症のある方が話すことを促す、援助する「手段・方法」であって「目的」ではない
ということの違いを明確に認識することが大切なんだと考えています。

認知症のある方のout putが重要で
私たちのin putが目的ではない

ところが、いつの間にか、すり変わってしまう。。。
手段が目的化してしまう。。。

認知症のある方が言いたいことを言えるように
抑圧したり、忖度したり、不安になったりしないように援助できると
話をしている過程で認知症のある方自身が
ご自分の困難を解決されていくことも多々あります。
その場での解決ができなくても
認知症のある方が混乱の中で何が辛いのか双方にとって明確になり
認知症のある方自身の助けになりますし
私たちの助けにもなります。

「あんたと話してると頭の中がスッキリする」

認知症のある方は、それだけの能力を持っている。

  

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