まず、暮らしの援助をするために協働して行うことの理解を得る
そのためのコミュニケーションを考える時には
1)自分のノンバーバルな表出をコントロールする
2)その場の状況や場面を評価し可能であれば修正する
3)伝える言葉は明確にシンプルに
4)視覚情報を提示する
5)アメありとアメなしを使い分ける
というような工夫をしています。
4)視覚情報を提示する
・言葉だけにとらわれずに伝わりやすい方法を考える
言語理解力は低下しても
視覚的理解力は保たれている方は大勢います。
「何を言ってもわかってくれない」という声も聞きますが
実は「言うからわかってくれない」ということもあるんです。
言うのではなくて、示すことで伝える
百聞は一見に如かず
目で見てとる能力が保たれているのなら
今がどういう状況か
どこに行ってほしいのか
何をしてほしいのか
視覚情報をメインに提示するようにします。
言葉だけで歯磨きをしましょう
というよりも
実際に目の前に歯ブラシを見せて
「歯磨き」と言うだけの方が
開口がスムーズになる
といったようなことはヤマほどあります。
私たちが
できないところに着目すればするほど
その人のできなさがよくわかるようになります。
でも、そのような在り方では、その人の困りごとを援助することはできるようにはならない。
どうしたら伝わるのか
どんなことならわかるのか
できることを探していく
できなさにすら、反映されている能力を見出せるようになればなるほど
その人の困りごとをピンポイントで援助することができるようになります。
その過程を積み重ねて行った結果
〇〇さんには、
こんな風にしたら伝わりやすい
こんな風に関わったら理解がスムーズ
ということが明確になっていく。
意思疎通困難と言われている方は
何も通じないわけではない。
通じる部分は必ずあります。
そのきっかけの一つが
視覚情報の提示。ということなんです。
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