経過の中で観る

経過の中で観ることが大切

かつて
身障領域では、急性期・回復期・生活期と
発症直後から回復の過程とその後まで1人のセラピストが
経過をずっと追って担当していくことが可能な時代がありました。

でも今はそうじゃない

病院・施設の機能分化と役割分担が明確になり
それぞれの場で働くセラピストに求められることも変わってきたし
同じ時期の対象者の方はたくさん担当することができるけれども
受傷・発症からの時期が異なる対象者の方は担当しにくくなってきています。

だから「今」しか見えにくい

将来より良い暮らしができるために
敢えて今必要なことが見えにくい

逆に
生活期から急性期に移ったセラピストが
「先を観てきたから今必要なことの意味がよくわかる」
と言っている場合もあります。

「今」しか見えないと、そういうことがわかりにくい

認知症のある方にも
同じコトが起こっています。

スタッフにとっては
「今」しか見えないと、わからないのかもしれないけれど
認知症のある方は
「この先」も生きていく

だから「今」必要なことがある。 

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