Category: お知らせ

2023年 新年会長挨拶

一般社団法人神奈川県作業療法士会
会長 神保武則

 新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 新年いかがお過ごしでしょうか。コロナに負けていないですか。元気で頑張っていますか。昨年は当会が、この神奈川の地に設立してから40年という歴史を振り返る年でありました。設立40周年を記念する節目の年に、神奈川県作業療法士会がこれからも益々「成長する県士会」であることを願い、様々な取り組みをしてきました。

県士会ロゴマーク

 第一に、素晴らしい『県士会ロゴマーク』ができました。会員や県民に親しみやすいロゴマークです。これは複数の応募の中から選ばれたシンボルです。次世代へも繋がる海原を背景に奥深い人々の歴史や感動、生き様を大切に作業療法士が包み込むようなロゴマーク。是非様々なところで活用して頂きたいと思います。

 第二に、40周年記念誌(県士会HPでも見ることができます)が運営委員により完成致しました。御執筆頂きました多くの方々からは、作業療法士として作業療法の歴史を背負ってきた苦労や温かいストーリーが綴られております。僅か77名の作業療法士達からの誕生が、今は何十倍にも膨れ上がりました。神奈川県内でも他の医療専門職能団体として共に肩を並べられるまで成長できてきていることは、この40年に刻んだ歴史が何よりも物語っております。1981年に築いた「歩み」を40年以上に渡り継続していることになります。極めて感慨深い振り返りの機会でありました。

 第三に、県内有数の養成校の教員や学生さん達にも御協力頂き、歌の「翼をください」をリレー式で歌う記念動画の作成を企画致しました。ありがとうございます。企画準備や動画編集に携わって下さった委員の方々も本当に感謝申し上げます。私はまだ見れてませんが、どんな映像に仕上がっているのか楽しみです。

 最後に、12月11日(日)に第5回神奈川県臨床作業療法大会が完全Web形式で開催することができました。Web開催ならではのメリットが最大に活かされ、ご自宅から気軽に一般の方々も参加できる学術大会として実現致しました。多くの一般参加者が参集した大会後のアンケートからも非常に高評価を頂いたことに、「ほっと」した嬉しさもありました。作業療法士達や医療職にどんな関心を寄せているのか、本来の生きた声を聴くことができたことは、大きな喜びだけではなく、作業療法士としての重要なコミュにティー基盤作りを見える化したキッカケでもありました。その他にも様々な企画や事業がありましたが、これもみな会員の皆さま方をはじめ、多くの方々の日頃からの御支援と御協力のお蔭です。改めまして感謝申し上げます。

 さて、ご存じの方も多いかと思いますが、2022年9月9日にスイスのジュネーブで行われた国連障害者権利委員会において、日本の第一次報告書に対する最終見解が出されました。主な懸念事項と提言が33条に渡りまとめられており、特に共通する内容として医療モデルと障がいの人権モデルの不適合が指摘されていることに気が付きます。障がい者の定義も適切とは言い難い、と勧告されており、地域コミュニティーにおける自治体体制の格差や障がいに向き合う医療モデルのヒエラルキーの弊害に注視し、個別性に対応する生活モデルの確立を謳っております。第26条には『ハビリテーションとリハビリテーション』プログラムにおける医療モデルを指摘。これは、人権モデルを考慮した上で全ての障がい者が個々の要求に基づいて行われることが課題、と明記されました。極めて強烈な一文です。これら勧告の実施に関する情報集約は、2028年2月20日までに委員会がまとめることで報告書が締め括られております。

 この障害者権利条約に関する委員会報告書は、政府の政策や自治体だけに任せるのではなく当県士会が『向き合えるものは何か』というメッセージにも聞こえます。目の前にある出来事が通常ではなくなった時、または普段の日常が非日常となった時、我々の士会員一人ひとりが専門職としてどう答えるべきなのか、とも捉えられます。作業療法士として、『生活』と『ひと』を意識の中枢に置き、県民の一人ひとりの生活レベルで見える課題を積極的に拾い集め、タイミングよく先頭に立って『生活』を問うことをしていかなければならないと思います。人が居ればそこに生活が営まれます。生活を真っ向から生業としている作業療法士は、これからも更に努力を重ね対象者に作業療法という手段を用い向き合うことでしょう。きっとその姿はいつの時代でも飛び切り美しく見える筈です。

 2023年からの当県士会は将来に向け更に充実した情報集約システムを構築していきたいと考えております。そのためにも現にある事務局がもつ情報基盤および会員情報等の集約機能の充実を図り、会員が運営しやすい組織体制作りを進めていきます。多岐に渡る活動もその意義を深め、強靭な教育・学術・広報・地域社会振興・制度対策基盤を構築し、発展性のある(一社)神奈川県作業療法士会組織図を改編していく準備を整えてまいりますので、引き続き、会員の皆さま方の更なる御支援と御協力のほど宜しくお願い申し上げます。

 今年も皆さまにとって素晴らしい年になりますよう心よりお祈り申し上げます。


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第4回チーム医療推進学会の開催並びに演題募集について

今年のテーマは「医療-介護―地域での一体的な多職種連携の推進~地域包括ケアシステムの推進最終章~」とし、オンライン配信形式で企画いたしました。

概要

本学会はチーム医療のさらなる推進を目的として開催するもので、基調講演、教育講演、シンポジウム、一般演題を企画しております。一般演題発表では実践報告、事例報告、現場での取り組み等、日頃の成果をご発表いただきたく、多くの方々よりご応募頂けますようお願いいたします。

【日 時】:2023年2月26日(日)9:50~16:30
【主 催】:チーム医療推進協議会
【大会長】:公益社団法人日本栄養士会会長 中村丁次
【テーマ】:医療-介護-地域での一体的な多職種連携の推進~地域包括ケアシステムの推進最終章~
【会 場】:オンラインによるライブ配信およびオンデマンド配信(2023年3月5日~3月26日)
【参加登録】:2023年2月18日(土)にて締切
【参加費】:2,000円

プログラムの詳細、タイムスケジュール、一般演題については以下の” チーム医療推進協議会ホームページ”をご参照下さい。

■お問い合わせ先■
チーム医療推進協議会 事務局
〒111-0042 東京都台東区寿1-5-9 盛光伸光ビル7F 一般社団法人日本作業療法士協会内 
E-mail: info@team-med.jp FAX: 03-5826-7872

詳細(外部リンク)

チーム医療推進協議会ホームページ

(事務局)


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ラジオ日本『ロイヤル介護相談室』に作業療法士が出演します!

芸人・レギュラーと作業療法士が「介護」や「自分らしい生活」についてお話するトーク番組

概要

チャンネルAM1422kHz・FM92.4M Hzで放送されるラジオ日本の番組に、江田記念病院作業療法士の水野友和さんが出演します。

「あるある探検隊」でお馴染みの芸人・レギュラーが、介護のことや高齢者にまつわる疑問や知っておきたい情報を関連職種と一緒にパーソナリティとなってお届けする「前向き介護番組」に出演します。

番組名:ラジオ日本 『ロイヤル介護相談室』
日 時:2023年1月13日・20日(金) 22:15〜22:30

作業療法士の仕事内容や運動機能・認知機能の予防、自分らしくより良い生活を実現するための心得について、楽しく明るくお話いただきます。

作業療法士について知りたい方や作業療法士の皆さんも、是非この機会に前向きとなる情報番組を聴いてみてください。

詳細(外部リンク)

ラジオ日本:ロイヤル介護相談室

(広報部)


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叙勲受章記念企画『作業療法の基礎固めに尽力された4人の受章者に聞く』開催のご案内

協会推薦により叙勲受章された4名の名誉会員の皆さまにお話を伺います。貴重な機会ですのでぜひご参加ください。

概要

日本作業療法士協会からの推薦により、寺山久美子先生、杉原素子先生、鎌倉矩子先生、冨岡詔子先生、と4名の名誉会員が叙勲の栄に浴されました。

わが国の作業療法の基礎固めにそれぞれのお立場から尽力されたことが高く評価され、今回の受章に至りましたことを心からお祝い申し上げますとともに、これを機に、日本作業療法士協会が栄典の対象団体として認められ、わが国の作業療法士の社会的地位がいっそう引き上げられたことを共に喜びたいと思います。

今回は短い時間ではありますが4人の先生方にご登場いただき、お一人ずつ、これまで作業療法士として大切にされてきたこと、協会活動で思い出に残るエピソードや苦労話、現役の会員や役員に是非伝えたいこと等々についてお話を伺うことに致しました。貴重な機会ですので、是非多くの方にご視聴いただければ幸いです。

【日 時】 2023年1月20日(金)18:00~20:30
【対 象】 日本作業療法士協会員をはじめ、どなたでもご参加いただけます
【参加費】 無料
【定 員】 1000 名(先着順)
【方 法】 Zoom によるオンライン開催
【申込締切】2023年1月17日(火)

詳細(外部リンク)

日本作業療法士協会:協会からのお知らせ

(事務局)


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「生活支援ロボットのモニター制度」の周知

生活支援ロボットの購入やリースを考えている方に、安心して導入していただけるようモニター制度を実施しています。

概要

生活支援ロボットを使ってみませんか?

神奈川県では、生活支援ロボットの購入やリースを考えている施設等を対象に、ロボットメーカーのご協力のもと、安心して導入していただけるよう、一定期間、ロボットを試していただける「生活支援ロボットのモニター制度」を設けています。

導入を検討している方はぜひご活用ください。

令和4年度の募集について

募集期間は令和4年5月12日(木曜日)から令和5年1月20日(金曜日)まで

モニター募集対象は県内の介護・障がい者(児)施設、医療機関、学校等

試用の流れ

  1. 実施希望月の前月末頃に、県からモニター決定の連絡。
  2. メーカーがロボットを直接、持参もしくは配送。
  3. 試用後は、メーカーが定める方法で返却。
  4. 県や各メーカーが実施する簡単なアンケートへの回答。

応募者が多数の場合は、実施希望月ごとに抽選となります。
応募方法や注意事項は下記の詳細をご参照下さい。

詳細(外部リンク)

生活支援ロボットのモニター制度(神奈川県)

(事務局)


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