活動内容
学術部は、士会員に対する基礎教育以降の学術活動支援を目的とし、臨床実践能力の育成を目指しています。また、会員間の学術的知識・技能の共有を促進し、「ともに学び、助け合う」ことを援助します。そのために、研修会の企画・運営、学術誌の編集・発行、研究助成事業の運営を行なっていきます。
活動計画(2022年度)
スキルアップ研修会事業
臨床専門領域の知識・技術の向上を目的とします。
身体障害分野、精神障害分野、教育・研究分野などの研修会を令和4年度はzoomを使用したオンライン形式で15回実施する予定です。
コロナ感染症の状況を考慮しながら,対面での研修会も予定を検討します。
学術誌刊行事業
士会発展に寄与する研究・実践の知見を会員間で共有するとともに、士会の研究・実践活動を内外へ広報すること目的とします。
『神奈川作業療法研究 The Journal of Kanagawa Occupational Therapy Research 2022. Vol. 12』の編集・発行を行なう予定。
オンライン投稿・査読システムの「Editorial Manager」(作業療法で採用実績のあるツール)を導入し.投稿者の利便性,編集班員および査読委員の省力化を図ります。また、論文の速報性を高めることと学術誌の保存上の便宜を図る目的で「科学技術情報発信・流通総合システム(J-STAGE)」上での電子媒体(PDF形式)による論文の掲載を予定します。
研究助成事業
会員間での知見の共有、活動の広報を目的とし、一般会員向けおよび若手会員向け研究の2課題を推薦予定します。
研究I:研究組織は2法人以上(研究分担者は神奈川県士会員を1名以上含む).
研究II:研究代表者は免許取得7年目以下で,研究組織は1法人以上.
また関連学会への応募や神奈川作業療法研究への投稿にて成果を公表する予定です。
研究倫理審査委員会(仮称)の設置
神奈川県作業療法士会の正会員が行う、人を対象として行われる作業療法学研究が「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」の趣旨に準拠しているか否かを倫理的および科学的観点から公正に審査することを目的して、研究倫理審査委員会を設置する準備を行なっていきます。
構成部員の紹介
担当理事 部長 | 佐々木秀一(北里大学病院) |
スキルアップ研修事業 身体障害部門担当 |
林慎也(えびな脳神経外科) 田中秀和(イムス横浜狩場脳神経外科病院) 梶原真樹(新横浜リハビリテーション病院) 井上那築(済生会東神奈川リハビリテーション病院) 山本恵利香(北里大学病院) 加世田翼(洋光台中央整形クリニック) 中黒早絵(神奈川リハビリテーション病院) 上野和歌子(北里大学病院) |
スキルアップ研修事業 精神障害部門担当 |
西前英紀(清心会藤沢病院) 川口敬之(国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所) 斎藤梢(訪問看護ステーションみのり横浜) 太田純香(国府津病院) 葛岡哲(株式会社クオリード 就労移行支援事業所ミライエ横浜関内) 中村早慧(自立訓練施設みずき) |
研究助成担当 | 石川哲也(済生会神奈川病院) 佐々木洋子(聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院) 宮崎道輝(北里大学病院) |
学術誌編集部 | 鈴木久義(編集長,昭和大学保健医療学部作業療法学科) 渡部喬之(副編集長,昭和大学横浜市北部病院) 嘉部匡朗(編集部員,昭和大学横浜市北部病院) 青木啓一郎(編集部員,昭和大学保健医療学部作業療法学科) 内堀謙吾(編集部員,昭和大学藤が丘リハビリテーション病院) 中島恵美(編集部員,鶴巻温泉病院) |
学術誌査読委員 | 藤本幹(国際医療福祉大学) 坂本俊夫(横浜YMCA学院専門学校) 坂本安令(横横浜市立大学付属市民総合医療センター) 早川裕子(横浜市立脳卒中・神経脊椎センター) 篠崎雅江(国際医療福祉大学) 中西理佐子(横浜南共済病院) 田邉浩文(湘南医療大学) 澤口勇(訪問看護ステーション レンゲの花) 窪田聡(国際医療福祉大学) 鈴木雄介(湘南医療大学) 増山英理子(昭和大学保健医療学部) 福留大輔(横浜旭中央総合病院) 佐々木祥太郎 (聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院) 丸山祥(湘南慶育病院) 佐々木洋子(聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院) |
担当理事からのひと言
前期から引き続き学術部を担当させて頂きます佐々木秀一と申します.この伝統ある学術部を担当し,今年度もスキルアップ研修会事業、学術誌刊行事業、研究助成事業の3本柱を中心とし、学術部では会員間の知識と技術の共有を推進することを目的として活動していきます。
当士会の会員は,現在2300名を超えており,その中でも5年目以下の若手が多くを占めております.スキルアップ研修会事業では,そんな若手でも明日から臨床で使える理論の内容となっております.また,研究というと若手には敷居が高く思われがちですが,臨床家にとって臨床研究を行うことは,日々の臨床業務の中で湧き上がる疑問を明らかにしていく手段であり,自己の臨床能力を上げ患者様に還元し,作業療法の発展につながる重要な位置付けにあると思います.そうした研究にも皆様にとって身近なものとなる企画や研修会等などで情報を発信できる環境を整えていきたいと考えております.学術誌刊行事業では,投稿者が得られた知見を素早く,楽に投稿できるようにオンライン投稿・査読システムの「Editorial Manager」を導入しました.また、論文の速報性を高める目的で「科学技術情報発信・流通総合システム(J-STAGE)」上で論文の掲載を予定します。J-STAGEはオープンアクセスとなっており,本会会員による学術研究活動の成果を国内外に対して早期に発信できることになります.是非,多くご活用いただき,日頃の実践報告をお願いしたいと思います.研究助成事業に関しては,若手の先生方にも研究を積極的に支援する体制を整備して参りました.こちらも合わせてご活用いただきたいと思います.
当県士会の作業療法士が神奈川県から日本全国,さらに世界へ素晴らしい知見,経験を発信できるよう学術部が少しでも貢献できるよう頑張りたいと思っております.皆様の一人一人の力が必要です.神奈川県の作業療法を共に盛り上げて参りましょう.どうぞよろしくお願いします.
(以上,文責:佐々木秀一)
最終更新日:2022/8/5