日本リハビリテーション医学会より
日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会、日本足の外科学会の3学会によるワーキンググループにて足関節・足部・趾に関する用語の問題を検討し、各理事会の承認を経て、今回の関節可動域表示ならびに測定法の改定が決定されました。
改訂は2022年4月1日より発効となります。
関節可動域表示ならびに測定法改訂に関する告知(2022年4月改訂)
公益社団法人 日本リハビリテーション医学会
The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine 58 (10) 1188-1200, 2021.
改訂ポイント(1995年4月版からの変更点)
部位名
- 「足」「足部」が統合され「足関節・足部」となった.
- 「母指(趾)」が「第1趾,母指」となった.
- 「足指」は「趾」となった.
運動方向
- 「足関節・足部」>「屈曲(底屈)」が「底屈」となった.
- 「足関節・足部」>「伸展(背屈)」が「背屈」となった.
参考可動域角度
- 「0~」が追記された.
基本軸・移動軸
- 「足関節・足部」>「外転」「内転」の基本軸と移動軸は「第2中足骨長軸」となった.
- 「足関節・足部」>「背屈」「底屈」の基本軸が「矢状面における腓骨長軸への垂直線」となった.
- 「足関節・足部」>「背屈」「底屈」の移動軸が「足底面」となった.
- 「足関節・足部」>「内がえし」「外がえし」の基本軸が「前額面における下腿軸への垂直線」となった.
測定肢位および注意点
- 「足関節・足部」>「外転」「内転」
⇒ 「膝関節を屈曲位,足関節を0度で行う.」 - 「足関節・足部」>「内がえし」「外がえし」
⇒ 「膝関節を屈曲位.足関節を0度で行う.」
改定ポイントについて
この変更点はウェブサイト管理委員会担当者が新旧の関節可動域表示を比較して記述しました.見落とし・誤記等あるかもしれませんので,各々で確認をお願いいたします.(最終更新日:2022/3/26)
関節可動域表示ならびに測定法(2022年4月改訂)
2022_0325_01誤記
P4「趾」・・・屈曲(DIP)が重複しています
*日本リハビリテーション医学会ウェブサイトで公開されている版では「伸展(DIP)」となっています.
*このページでは2021年10月に日本作業療法士協会から送付されたファイルを公開しています.
修正(2022/6/1)
「その他の検査法」>「肩外旋・内旋」の「参考図」
注意点に「前腕は中間位とする.」とあるが,参考図が回外位になっていたことに対し,イラストの修正がなされました.
詳細は日本リハビリテーション医学会ウェブサイトでご確認ください.
関節可動域ならびに測定法
2022_0325_02Since : 2022/3/26