一般社団法人神奈川県作業療法士会
会長 神保武則
会員の皆さま、県民の皆さま 新年明けましておめでとうございます。
まずは、石川県能登半島の大地震で被災されました方々にお見舞い申し上げますとともに、1日でも早い復興をお祈り申し上げます。
私自身、お正月は自宅で家族とテレビを見ていたところでした。緊急地震速報のテロップが流れ、テレビ画面で流れた衝撃的なシーンを見て唖然としました。脳裏には瞬間的に、未だ記憶に新しい東日本大震災が蘇り、自然災害の恐怖に怯えた自分がいました。
震災から2週間が過ぎても未だに多くの行方不明者の捜索活動が続けられ、懸命な救助活動が行われております。まだまだ活発な地震活動が続いており、被害の全貌がはっきりとしていないようですが、OT協会は発災翌日には現地情報の把握に努め、適切な対応をしていくと各士会に発信を致しました。当士会としては、東日本大震災時の教訓を活かし、混乱を回避するため、中央組織で情報管理した上で、適切な対応をしていくところです。今は現地の方々にエールを送り続けていきましょう。友人や御親族等がいらっしゃったら声を聴いてあげてください。遠くにいても心の健康維持はできることがあると思います。是非、宜しくお願い致します。
さて、2024年はトリプル改定の年。医療、福祉、介護に向け処遇改善も含め、政府に向け多くの議論の結果が示される時です。当会も医療専門職団体として、診療報酬の事だけでなく、処遇改善は重要事項として訴えて参りました。生活物価指数が上昇する一方、我々の処遇は全く変わっていないことは、如何に真摯に専門職能と向き合っているかが問われる重大な課題であること。2025年問題、いわゆる超高齢社会に突入する年に向け、生活の柱である医療、福祉や介護の捉え方を正しく導く最大の懸案事項であること。更には、これらを支援する各専門職の職域や雇用を阻む大きな課題が処遇によるものである、と提示して参りました。皆さまのお力添えのお蔭で、何とか処遇改善を果たすことができそうです。この場をお借り致しまして厚く御礼申し上げます。
最後に、自然災害の脅威は常にあります。「日頃、備えていても何をしていいか分からない」と石川県の知人も言ってました。当然の混乱がある中、如何に人は想定外のことに対し冷静に判断し行動をとることができるか、その時に必要な事は、間違いなく「人」がもつネットワークではないかと思います。これからも神奈川県作業療法士会がもつネットワークをより強固に且つ柔軟に維持できるよう、皆さまの御理解と御協力を頂ければ幸いです。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
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