Category: 各分野OTR寄合処
すでにご存知の方ばかりだとは思いますが
平成30年度の診療報酬改定で
精神科病院の認知症治療病棟においても
施設基準として病棟に配属されている作業療法士によって
規定通り行われた場合に
精神科作業療法を請求することができるようになりました。
その他に
平成28年度の診療報酬改定によって
施設基準として配置されている専従作業療法士とは別の作業療法士による1対1でのリハ
「認知症患者リハビリテーション料」も算定できるようになっています。
つまり
今までは、マルメでしたので
作業療法士がどんなに実践に工夫したとしても
報酬という目に見えるカタチでの貢献を示すことはできませんでしたが
報酬というカタチでの貢献を示しやすくなってきたということは言えると思います。
また
精神科病院として画期的だったのは「個別」が算定できるようになったこと
従来、身体障害系では集団での作業療法が算定できず
精神障害系では個別での作業療法の算定ができず
どちらの分野でも、集団も個別も設定したいのに診療報酬上叶わないために
悶々と悩む作業療法士も少なくないと聞いています。
さて、新たに請求を開始したところでは
いろいろな工夫もご苦労もあるとは思いますが
いかがでしょうか?
実際にやってみて修正も重ね
新たな発見もあったり
課題も明確になってきた時期だと思います。
メリットもデメリットもいろいろな声が聞こえてきますが
私たちとしては、デメリットを上回るメリットを提供するのだという方向性で検討していく
新年度を迎えるにあたり、区切りの時期として
より一層バージョンアップした実践を目指して
お互い、頑張っていきましょう!
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認知症の人視点で見た日常をとらえた漫画が興味深かったので紹介します
どうしても介助側の都合(スケジュールなど)で思い通りに動いてくれない対象者にイライラしてしまうこともありますが、漫画だと対象者の気持ちを理解するのに分かりやすいなと感じました。
吉田美紀子@介護職エッセイ本(おたくま経済新聞)
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今年は特に、高齢者の事故が注目されました
運転免許の返納は、第3者として考えるとシビアに考えられますが、もしも自分や自分の家族だと考えると毅然とした対応が出来るとは限りません。私も運転が好きなので、自分が免許を返納する時は大切なものを奪われるような感情が生まれるような気がします。
運転免許の返納について、家族や本人の葛藤や、担当医師の権限、公安委員会へ強制的に返納する手続き等具体的に書かれている記事がありましたので下記にリンクを載せます。
81歳・運転大好きな認知症の父に運転を諦めさせるまでの「修羅場」
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おすすめのドキュメント映画を紹介します
関口祐加 監督の実母(アルツハイマー)を監督ご本人が主介護者として映像記録された編集作品です。
失われていく能力ではなく、残っている能力を映像で楽しく表現されていると感じます。
仕事をしていると、本人の意思や気持ちを二の次にしてしまうことも多いですが、反省させられます。
今回はファイナルです。1、2もあります。youtubeで予告編を見られます。
映画館:シネマジャック&ベティ
期間:平成30年9月23日~10月5日
「毎日がアルツハイマー」オフィシャルサイト
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はじめまして!
今年から認知症対策委員をつとめています「ふくみみ」と申します。
初めて投稿させて頂いています(^_^)
私は今年から転職して急性期病棟と
回復期リハ病棟を持つ病院に転職し早3ヶ月となりました。
働く職場が変われば、その職場によって
風土も違うということを感じることが多い3ヶ月でした。
急性期は疾患治療が主体となり、認知症の方の身体抑制が
外しにくい状況がありました。
そこで病棟スタッフと相談しながら
一つ一つ丁寧に必要性のない身体抑制を外していくことから
地道に始めていました。
転職当初は身体抑制の多さに困惑することも多かったですが、
病棟スタッフと相談していくうちに、身体抑制を外すアイデアが
チームスタッフからどんどん出るようになりました。
身体抑制を解除できた患者は笑顔を取り戻すことができ
またスタッフも今までより笑顔で関わりあいを持つことができるようになりました。
色々と試行錯誤中でうまくいくことも、難しいこともありますが
スタッフ皆での試行錯誤がチームアプローチの質を
さらにあげられるのではと思っています。
認知症対策委員では、委員の皆さんの考えや動き方を学びながら
神奈川県の作業療法士の方々や
作業療法士に関わる方々に有益になるような
活動ができるように頑張っていきたいと思います。
宜しくお願いします!
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私も大変お世話になっております「改訂 長谷川式簡易知能評価スケール」
偶然、長谷川先生に関する記事をみつけたのでお知らせしたいと思います。
精神科医の長谷川和夫氏(89)は、1974年に認知症診断の物差しとなる「長谷川式簡易知能評価スケール」を公表した認知症医療の第一人者です。認知症ケア職の人材育成にも尽力してきた長谷川氏は、昨年10月の講演で、自らも認知症であることを明かしました。半世紀にわたり認知症と向き合ってきた長谷川氏が、当事者となった今の思いを語っておられます。
→元の記事はこちら
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スマホでネットニュースを見ていて「徘徊」という言葉についての記事を読みました。
3/25朝日新聞デジタル記事
3/26スポーツ報知記事
調べたら以前(数年前)から問題提起されていて、いくつも記事がありました。恥ずかしながら、私はこの記事を読むまで深く考えることなく「徘徊」という言葉を使っていました。
確かに、認知症の方が目的無く歩いている訳では無いですもんね。
なるほど!と思いました。
「痴呆」という呼び方が正式に「認知症」と変更となったのが2004年。
最初は、「痴呆、今後は認知症って呼ばなきゃいけないけど」が、「認知症、以前は痴呆って呼んでたもの」と変化していき、現在は「認知症」という言葉が当たり前になっている印象を受けます。
長年使ってきた呼び方なので最初は少し違和感があると思うけど、そのうち慣れると思われます。
私は「徘徊」を使わないに賛成です。
そこで、代わりにどう呼ぶか。
「ひとり歩き」「迷人」「道に迷っている」などがありますが
「ひとり歩き」が有力かなぁ。
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認知症のある方に対して、ご家族は対応に苦慮する事があると思います。「何でそれができない」「何度言ったらわかるんだ」語気を強め、本人に問い詰めている場面をみかける事があります。以下に以前あったケースの話を書きます。
認知症を呈しているA氏とご家族。面会に来ている際、自動販売機でお茶を購入するはずが、違ったものを買ってしまい怒られているA氏。面会中、傍から見ていると尋問をしているかのように感じ取れる話し方をするご家族。ご家族の面会後もA氏の様子は至って変わりありませんが…。
ご家族には一度、認知機能の評価をお伝えし、どのような事が行えて、どのような事がわからなくなってしまうのか。現在リハビリでの目的や課題をお伝えした事がありました。
ある時よりA氏に物取られ妄想や帰宅願望が出現し始めました。その際、ご家族との関わりの中でも変化が見られ、喧嘩をしそうになりスタッフが仲裁に入りました。そのスタッフに対しA氏が手を挙げようとしたため、ご家族が激怒しました。スタッフは以前よりA氏とご家族の関わりを心配しており、それでBPSDが強くなっていると考え、ご家族の面会をお断りする運びとなりました。それより、一層帰宅願望が強くなり、易怒性や攻撃性、脱抑制がみられるようになりました。
専門病院に受診し、内服を開始。その後、症状が増強したきっかけがご家族の面会謝絶であることと考え、ご家族に再度面会に来て頂きたい事を伝えました。面会に来たご家族に対しA氏は笑顔を見せていました。面会後の様子は普段と変わらず、症状が増強する様子もありませんでした。
内服調整がうまくいった結果と、定期的なご家族の面会が始まってからは、BPSDは消失しています。
第三者がみた「A氏とご家族の関係」と、「A氏とご家族」の二者関係はイコールではない、家族には「家族ならではの距離感」があるという事を認識しました。情報収集を行い、適切な環境を整える事が大事であると感じたケースでした。
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