Category: 工夫・活用いろいろ

重度認知症の方とマスクを着けた状態でのコミュニケーションは難しい

こんにちは、NAOです。

新型コロナウイルス感染症(以下コロナ)対策下の中、重度のアルツハイマー型認知症の方のリハビリに関して対応を考えた件を、簡単ですが掲載したいと思います。

 

元々勤務中は終日マスクを着けていましたが、コロナが流行しマスク着用が厳格化されました。私は以前から、重度の認知症の方と個別で接する時はマスクを外して対応していました。重度になればなる程、言語でのコミュニケーションが難しくなり「表情」を使いますよね。

ですが、今回のコロナ対策でマスクは必須となり、重度認知症の方との疎通が上手くいかず笑顔が少なくなってしまいました。

そこで、施設内で協議し、個別リハ対応時にマスクを外してフェイスガードを着けるようにしたところ、元のようにコミュニケーションがとれるようになりました。

マスクを着けていると、普通の笑顔くらいでは笑っていることが伝わり難いと思います。

目がクシャッとなるくらい大袈裟にすると笑っている感が少し出せます。

でもやっぱり、早くコロナが収束し、マスクなしで対応出来る日が来ると良いですね。

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いつものカウントの工夫でコグニサイズ

 立ち座りや膝屈伸などの基礎練習を行う時、だいたい10回が1セットの目安になってくると思います。

 私が担当する利用者で、体力的に10回ではなく連続20回実施したい方がいたのですが、10回になると「ちょっと休ませて」「1回休憩」などと言って自己終了していました。

 そこで、20回からの逆唱でカウントするようにしたら途中で止まらずに連続20回出来るようになりました。

 

 前頭葉機能がある程度残存している事が必要になってくると思いますが、

①心理的に、数が減っていく方が頑張れるという事

②逆唱することに一生懸命になり、最後まで集中が続く事

などが理由として考えられると思われます。

 

 利用者は記憶障害があり、曜日やリハビリの内容なども忘れてしまいますが、カウントを20から始めると「あ!そうね、あなたは20から数える人だったわね」と思いだしてくれます。

 

 ただの運動のカウントですが、たとえ10回のカウントだとしても、コグニサイズにもなると思うので前頭葉機能がある程度保たれている方には1つの方法として良いと思います。

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