【中堅】目標に向けて少しずつ積み重ねてみる 増田郁OTR

【中堅】 目標に向けて少しずつ積み重ねてみる 増田郁OTR増田郁OTR(けやきの森病院)

 原稿の執筆・・・自分に出来るだろうか?と思いながらも、自分の辿ってきた道を振りかえる機会をくださった恩師、友人に感謝しながら、筆を進めてみたいと思います。

 私は14年目の精神科で働く作業療法士です。精神科作業療法、通所リハビリ・訪問リハビリを経て、精神科ディ・ケアにて「再就職支援プログラム」の立ち上げを行い、現在、運営等をしています。固い自己紹介をしてみましたが、家に帰れば、なまはげが降臨して「おおかみよりこわい」と言われる娘の母であり、妻です。怒った後の発散はドラムを叩くことです。そんな、なまはげドラマー作業療法士の話を少しばかりお付き合い下さい。

 これから作業療法士を目指そうか迷っている皆様、若手で日々の仕事を懸命にそして迷いながらも突き進んでいる皆様に贈る言葉。カッコいい言葉はなかなか見つからないですが

 「迷いながらも、今、目標に対して具体的に出来ることは何かを考えて、まずは1つ実際に1週間以内にやってみる」

 入職当初、精神科作業療法をしながら「集団での関わりばかりで患者さん個々に関わる時間が足りない」とか「忙しい」ばかり口にしていたな・・・と。必死に「勉強しなきゃ」「勉強会行かなきゃ」と焦る日々。娘を出産してからも「職場復帰がスムーズに出来るのだろうか」「授乳して寝てばかりで勉強してない」「先が見えない」とうなっていました。今、振りかえると、周囲の環境のせいとか、漠然と出来ない事ばかりに目を向けていたのかなと。

 現在、「再就職支援プログラム」のメンバーの皆様と「環境や周囲の人そのものを変えることはできないけれど、どんな考えをしたらストレス減らせそうか?すぐに試せそうな行動は?」と認知行動療法等の技法を使ってセッションを進めますが、「すぐに実行できることは何もないのか?」よくよく考えてみるとあるんですよね・・・ 
  
 たとえば「夜眠れないし、朝起きられない。自分の努力が足りないからだ」いやいや、自分のせいに100%する前に、1日の生活を見てみましょうか。「生活を見直してみると午後のうとうとの時間が2時間」「でも、午前中はウォーキングに週2日は出かけることが出来ているのも事実」「どうやって来週は日中起きている工夫をしてみようか」「明日、起きたら布団を片づけてお昼寝しづらくしてみようか」「お昼ご飯の後、好きな漫画の新刊を買いに行く?」・・・・・あとは??

 脚色はしましたが、就労準備にあたって日常生活や社会生活のリズムを整えるために具体的に小さな目標をたて実行することや視点の変換は重要です。さらに言うと、支援者自身も生活者として、「今出来る事」に目をどれだけ向けられるかも大切なのかなと最近そんなことを考えてます。勿論、現状を嘆き、飲んだくれて、時に愚痴を遠吠えするそんな夜もあると思います。わたしもよく遠吠えしてます。そこから一つでも、前に進むための一歩を具体的に考え、試してみる。駄目でも良くても要因を分析して次の一手を考えてやりましょ。きっと先の見えないと思っていたことも前へ進めるはず・・・なんて自分にも言い聞かせております。

 平成30年には精神障害領域も法定雇用率の算出の領域に加えられ、就労支援に関わる方はさらに増えてゆくかなと思います。私自身も様々な支援の現場との繋がりや連携を強化してゆくことが今年の目標です。まずは病院内もそうですが、外部にも見学、研修含め武者修行に出ます。まだまだ若輩者ですが、ここを読んで下さっている皆さまとも繋がり大きな波を作ってゆくことができたら・・・
 野望は果てしないです。そのためにもまずは小さな一歩を踏み出します。

 拙くまとまらない文章になりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。また、どこかで今度は直接皆様と作業療法についてお話しできたら嬉しいです。

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